「オーストラリア国歌」の歌詞が一部変更へ
オーストラリア政府は今月1日に、同国国歌『アドバンス・オーストラリア・フェア』の歌詞の一部を変更したことを発表した。
変更されたのは、1番の歌詞の2行目。もとの歌詞はこうだ。
「We are young and free(私たちは若くて自由だ)」
そして、変更された内容は以下。
「We are one and free(私たちはひとつで自由だ)」
オーストラリアには、18世紀後半頃から英国からの移民が押し寄せて開拓が進んだ歴史があるが、豪大陸には6万5千年以上前から先住民・アボリジニが住んでいる。
変更前の国歌に対しては「先住民の歴史を無視している」として複数のラグビー選手が試合前の斉唱を拒むなど、国際的な議論にまで発展していたという。
今回の変更にモリソン首相は「オーストラリアは近代国家としては比較的若い一方で、先住民の古い物語がある」と語り、先住民の歴史と伝統に敬意を払った国歌へと正式に生まれ変わったことを表明した。
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