【リオ五輪明日開幕】胸を熱くする世界14カ国の「国歌リレー」

世界各地の人々が、それぞれの国歌をワンフレーズだけ歌い、リレー形式に次の人へとつないでいく『The Anthem』を紹介します。ここでは、National Anthem(国歌)でなく「The Anthem」。そこもポイントです。

ワンフレーズずつ国歌斉唱した
世界に一つだけの“聖歌”

あえて、言語や文化、国境といった障壁にとらわれず、世界14の国から国歌フレーズだけを抜き出し、ひとつのメロディに乗せるこのプロジェクト。まずは、ボツワナから始まる国歌を、オーストラリアに暮らす少女が歌います。彼女からバトンを受けたブラジル人男性が、オーストラリア国歌のワンフレーズを歌い、人々はスマホの画面を通して国歌のバトンをリレーしていきました。

ただアトランダムに歌詞を紡いでいった訳ではありません。その意味もメロディも、きちんとひとつのストーリーとして完結しているのだから不思議。こうして、世界に一つだけのアンセム(聖歌)が誕生しました。

“Through our unity and harmony, we'll remain at peace as one. For we are young and free, with glowing hearts we see thee rise. The day of glory has arrived, oh say can you see, a vivid ray of love and hope descends to Earth. The people living united and progressive, join together all our hearts as one. Happy and glorious, listen to us gently with the infinite love. Unity and justice and freedom, stand unchanged by wind or frost. Offer peace to friends, and united we shall stand”.

以下、フレーズ順に14カ国。
ボツワナ→オーストラリア→カナダ→フランス→アメリカ→ブラジル→マレーシア→マラウイ→イギリス→ニュージーランド→ドイツ→韓国→チュニジア→南アフリカ

現役選手、メダリストも参加

さて、動画の中でアンセムを歌う人々の中には、現役選手やメダリストも参加していることに気がつきましたか?

たとえば、ロンドンオリンピック銅メダリストで、今回のリオにも出場する男子飛び込み選手Tom Daley(イギリス)。さらにはアテネ、北京、ロンドンと3大会連続でメダリストとなった、パラリンピック・フランス代表Arnaud Assoumaniなど。

「地理的な障害をなくし、ボーダレスな通信技術で世界がひとつになっていくように、『聖歌』を歌うことが、オリンピックを楽しみにしているファンと地球の裏側にいる選手たちが、プライドと一体感を共有しともに前進していく。それこそがオリンピックの精神だと思うのです」

とは、この世界の国歌リレープロジェクト動画を仕掛けた、「サムスン電子」グローバルマーケティングの副社長Younghee Lee氏の弁。リオ五輪の公式スポンサーでもある彼らの製品のプロモーションではあるものの、“ボーダレス”というメッセージを強く意識付ける秀逸さがありますよね。

「Do, What You Can't(できないことを可能にしていこう)」。目の前の障壁に挑み続け、それを乗り越えることで成功を手にしてきた各国のアスリートたちが、いよいよ桧舞台に立ちます。明日、2016年リオデジャネイロオリンピック開幕。パラリンピックは9月8日(日本時間)から。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。