宮崎・日南のゲストハウス「fan!」は、学生がリレー形式で店長を務める熱いスポットだった

「自分の何かを変えたい」「何かおもしろいことをしたい」と思っていたら、現役の学生でゲストハウスの店長になってしまったというから、人生なにが起こるか分からないものですね。

宮崎県日南市・油津商店街にある「fan! -ABURATSU- Sports Bar & HOSTEL」は、空き店舗再生プロジェクトの一環としてリノベされた、宿泊施設。

お店の名前には、日南や油津のファンになってもらいたい、というメッセージが込められているそうですが、代々 “学生がリレー形式で店長をつないでいる” というのも気になるところ。

5382172298969088

油津のゲストハウス「fan!」の
リアルなDIYに親近感

6212690930302976

…とはいえ、学生が安く泊まれればOK、みたいな雑さはなく、クイーンタイプやファミリータイプの部屋もあるのでご安心を。ドミトリーだけに押し込まれるサマを想像した人にとっては「意外とキレイ!」な空間です。

学生たちによるDIYの痕跡も味わい深く、逆に清々しい気分にさせてくれます。

プロ野球のキャンプが始まる2月は、かなりの大忙しになるそうです。

6164449857634304

こちらは、ドミトリータイプ。1人1泊2,500円〜。

6326584067751936

ここは、宿泊者専用のコモンスペース「チャットルーム」。他の宿泊者と交流したり、ゆっくり本を読んだり、思い思いに過ごしてOK。

53314479298969604960032445693952

夜にはBarになります。大画面でスポーツ観戦するもよし。お互いに気をつかわない感じがいい。

46575766879600645380021594095616

必要最低限なものは揃っているから、ところどころに見える「ゆるさ」も居心地の良さにつながっているのかもしれません。

「3代目も学生に
引き継いでもらいたい」

4692142584758272

2代目店長、井上平蔵さんに話を聞きました。

「自分のやりたいこと、情熱を傾けられることがなかなか見つからずにいました。運動? 勉強? 遊び? 色々考えたときに、最終的に『地元が好きだな』って思ったんです。地元は大分なんですけど、大分のためなら頑張れるかなって。でも、地域創生とか地域活性化とか、なにも分からなかったので調べていたら、この日南の油津商店街が出てきて(笑)。熱いな、俺もここに行かなきゃいけない、って思ったんですよね」

当時の店長は、現役の名大生だった奥田慎平さん。彼が初代。ちょうど2代目を決めなきゃいけない、という話し合いの場にいたのが、夏休みの間に住み込みで働いていた井上さんでした。

「2代目どうしよう、やっぱり学生がいいよな、ってみんなで話し合っている場の、まさにカヤの外で聞いている感じでした。他人事だけど他人事じゃないような、だんだんそわそわしてきて『あ、俺やりたいんだな』って自覚したんです。ミーティング終わりにすぐに奥田さんのところに行って『僕にやらせてもらえないですか?』って相談しました」

もちろん、勢いだけで継続していくのは難しい。ある意味、多角ビジネスだし、経営者的な目線も求められる。それでも、普通の学生生活では得られなかったような体験ができている、と井上さん。

「僕自身も初めてだったし分からないことだらけだったけど、すごく勉強になりました。3代目もぜひ、学生にやってほしい。その習慣をつないでいくことが僕にとっての成功だし、最大のミッションだと思っています」

当初は、“野球ファン”が集まる場所として立ち上がった「fan!」も、今では、日南ファンや油津商店街のファンをも集めるゲストハウスになりつつあります。

 

井上さんのポジティブさに、なんだかとっても元気がもらえたような気がしました。

—— 記事公開後の、後日談。

無事3代目も決まり、fan! も新しいスタートを切ることになったそうです。

fan! -ABURATSU- Sports Bar & HOSTEL

住所:宮崎県日南市岩崎3-7-26
TEL:0987-55-5666
料金:
男女共用ドミトリー(8人)1人1泊2,500円〜
女性専用ドミトリー(8人)1人1泊2,500円〜
シングル 1人1泊4,200円〜
クイーン(1〜2人) 1人1泊5,200円〜
ファミリー(2〜4人) 1泊8,000円〜

Facebook)(Instagram)(Twitter

※店長やスタッフに興味がある人は「bar.hostel.fan@gmail.com」までメールでお問い合わせを。

Photo by JAPAN LOCAL
取材協力:日南市
「とってもFluidな街、日南へようこそ」
ここでは、宮崎県・日南市の「旅行の前にチェックしておきたい5つの魅力」を紹介します。大型クルーズがやってきたり、広島東洋カープのキャンプ地であること、さら...
かつては、新婚旅行の人気エリアだった「宮崎」。1960年代から数十年間に渡り、多くのカップルたちが訪れていました。中でも新婚旅行ブームの人気を支えたのが、...
一本釣りカツオ日本一の街でもある宮崎県日南市には、“おいしい魚” を食べさせるお店がたくさんあります。居酒屋もあれば、コース料理で楽しませてくれるところも...
2018年6月23日(土)から、アップリンク渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。
あんなに小さいのに、こんなに「よくできていた」んだね。
油津商店街の復活。飫肥城下町の再生。IT企業誘致や海外クルーズの積極的な誘致など、様々な方法でまちづくりや地方創生に取り組む、宮崎県日南市。人口は約5万人...
日南海岸で飲みたいクラフトビールがありました。名前は、「日南麦酒(にちなんばくしゅ)」です。ここ数年、全国各地でマイクロブルワリーが増えていますが、日南麦...
宮崎市から220号線を南下。日南海岸線をドライブしていると見えてくるのが「旧 潮小学校」。2011年に廃校になり、120年の歴史に幕を閉じたそうです。宮崎...
「鵜戸さん」という愛称で呼ばれることも多い鵜戸神宮は、日向灘に面した鵜戸崎岬の先端にあります。きれいな太平洋の海を眺めながら、洞窟の中にある朱色の御本殿を...
宮崎県の日南にある「炭火焼 山空(さんくう)」。超がつくほど新鮮な地頭鶏(じとっこ)を使っていて、それを自家製の竹炭で一気に焼き上げます。地鶏の炭火焼と聞...
コミュニケーションがデジタル化している現代から、ホログラフィーでさえも触れるようになる未来へ。「人間の身体にはどんな意味が見出され、どのように変わっていく...
宮崎県・日南市。「一本釣りカツオ」で有名なこの街で食べた「漁師メシ」が絶品だったので紹介したいと思います。やってきたのは鈴之家旅館。旅館という肩書きがつい...
国産レモンの話題が増えているように感じます。「減農薬、ノーワックスで皮までおいしい」なんてよく言われますが、まだシェアとしては全体の10%ほどしかなく、と...
日本一若いいちご農家こと、たいぴー夫妻。宮崎県の日南市へ移住して「くらうんふぁーむ」という農園を経営しているんですが、約2年前から、農家1年目にも関わらず...
日南・飫肥で、地域再生や古民家再生プロジェクトなどに関わる人たちが、誰が呼びかけるわけでもなく自然と集まってくるBarがあります。雰囲気は、アメリカの田舎...
宮崎の日南市にある「猪八重渓谷(いのはえけいこく)」は、森林セラピーの基地としても有名。森林セラピーは、森の中を歩いたり、レクリエーションしたり、ヨガや呼...
かつては5万1千石を誇った藩の中心、城下町「飫肥(おび)」。侍と商人たちが活気溢れる毎日を過ごしていたんだろうなぁ、と想いを馳せながら取材してきました。そ...
大会3日目のフランス対オーストラリアは歴史的な試合になった。
飫肥(おび)は、宮崎県南部の日南市に位置する、かつての城下町。1977年(昭和52年)に伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選ばれ、昨年で40周年を迎えた...
地元に活気を! と愛媛県の八幡浜で企画されたのは、中心街の新町商店街を「黒ずくめ」にすること。おもしろがってくれる街の人たちも徐々に増え、今では55店舗が...
福岡の中心部・天神エリアから地下鉄で約8分の中央区六本松にある「SEN&CO.HOSTEL」。住宅街にひっそりと建つここは、1階はカフェ兼フリースペース、...
福岡の都心部に存在するオアシス、大濠公園からほど近く。大手門に2017年6月にオープンしたゲストハウス「STAND BY ME」の入り口には、「生ビール ...
格安航空会社(LCC)の存在も後押ししてか、ひと昔前に比べると日本はギュッと小さくなりました。それに伴い、ここ数年で日本人の新しい暮らし方のひとつとして定...
宮崎県小林市の移住促進PRムービー『ンダモシタン小林』(N'da-mo-shita'n KOBAYASHI)。あるフランス人男性の視点を通して、素晴らしく...