宮崎県日南の人気スポット「鵜戸神宮」のトレッキング的楽しみ方
きれいな太平洋の海を眺めながら、洞窟の中にある朱色の御本殿をお参りする。願いが叶うように、亀石へ運玉を投げ入れる……もちろんそれだけでも日南市の人気観光スポット「鵜戸神宮」は楽しめますが、そこにたどり着くまでの時間も、旅のアクティビティのひとつになるんです。
参拝路の、鵜戸山「八丁坂」を歩く——。これはもはや、トレッキングでした。
吹毛井港から神宮の山門までは、800メートル(八丁)ほどの石段が続いていて、夏場ならダラダラと汗が吹き出してくるレベル。かなりの覚悟が必要です。
鵜戸神宮で
登って、下って、また登る
ちなみに八丁坂は、延暦年中(782〜806年)に、尼僧が近くの海岸の磯石を頭にかついで築いたと言われています。やっぱり昔の人はすごい…。
ただ登るだけでもヒーヒー言いながら、でもどこか清々しく、本殿を目指します。
水分補給は、宮崎県民のソウルドリンク「愛のスコール」マンゴー味。
徐々に口数は減り、石段や景色と向き合う時間に。
茶屋で休憩してもいいし、脇目も振らず一気に駆け上がるのもいい。
徐々に、息づかいと、心臓の鼓動しか聞こえなくなって、先にある青い海をまだかまだかと待ちわびます。
そして、最後に下る
「下り宮」
「鵜戸さん」という愛称で呼ばれることも多い鵜戸神宮は、日向灘に面した鵜戸崎岬の先端にあります。
ここに来るまでにかなり登ってきましたが、最後に下った先に本殿があることは実はとても珍しく、「日本三大 下り宮」のひとつ、なんて言われることも。確かに通常は登った先にありますよね。
激しい荒波が特徴ですが、「青×朱×白」のコントラストは、とてもきれい!
本殿以外にも、安産祈願の「おちちいわ」や、運玉を投げてうまく入ると願いが叶うという霊石「亀石」も、巡っておきましょう。
さらに、ひむかのくにと呼ぶにふさわしい「朝日」もきれいだし、鵜戸崎の南側には、鬼の洗濯板の異名をもつ「鵜戸千畳敷奇岩」もあります。
アクティビティとしての、トレッキングお宮参り。ちょっと鍛えてまた行きたい。
「鵜戸神宮」
住所:宮崎県日南市大字宮浦3232番地
TEL:0987-29-1001
時間:06:00〜19:00(4月〜9月)、07:00〜18:00(10月〜3月)