東京五輪銀メダリストがメダルをオークションに出したワケ

8月7日、東京オリンピックの槍投げ種目で銀メダルを獲得した、ポーランドのMaria Andrejczyk選手。

そのわずか数日後、自身初のオリンピックメダルをオークションに出すことを、Facebookアカウントで発表した。

その目的は、故郷ポーランドで心臓疾患に苦しむ生後8ヵ月のMiłoszek Małysaちゃんが、アメリカで緊急手術を受ける費用(150万PLN/約4200万円)を支援すること。

募金サイトではその半分ほどが集まっていたが、より多くの費用を、より早く用意するために企画したオークションについて、選手自ら赤ちゃんのお母さんに連絡。

「Dziennik Łódzki」の取材によると、お母さんは「銀メダルのオークションからお金を受け取るのは私の息子であることがわかったとき、言葉を失いました」と話したそう。

© Maria Magdalena Andrejczyk/Facebook

約560万円の提示金額に対して、約1370万円でメダルを落札したのは、ポーランドのコンビニチェーン「Zabka」

Andrejczyk選手は、ここにファンの募金も加わり晴れて目標金額を達成したことを発表しながら、メダルを手放すことに際してこんなメッセージを残していた。

「このメダルは私にとって、奮闘信念数え切れない逆境のなかで夢を追い続けることの象徴です。あなたにとっても、私たちが共に戦った人生の象徴となることを願っています」

ところが同社は翌日、「オリンピアンの美しく、非常に崇高なアクションに感動し、募金活動の支援を決めたので、銀メダルは、自分の素晴らしさを証明してくれた彼女の手元に残すことにしました」と発表。

結果として手放す必要はなくなったが、メダルを投げ打ってでも誰かを救いたいという心意気は、間違いなく金メダルだ。

© ZabkaPolska/Twitter
Top image: © fifg/Shutterstock.com
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。