オーストラリアで「日本脳炎」がアウトブレイク
今、オーストラリアでは新型コロナウイルスだけでなく日本脳炎ウイルスも警戒されている。地理的にそれが広がるはずがなかったにもかかわらず、アウトブレイクが発生しているためだ。
でも、いったいなぜ?
日本脳炎はコガタアカイエカによって媒介されるウイルス感染症。ワクチンの普及によって患者は減少している。西太平洋地域一帯で感染症は発生しており、これまでもオーストラリア北部の熱帯地域などでは発見されていた。
しかし、今年3月に入ってからは熱帯地域ではないクイーンズランド州やニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州でも日本脳炎が確認されているのだ。
2週間続いた豪雨の影響や温暖化による蚊の生息域の拡大など、感染が発生した理由については様々な可能性は指摘されているが、まだ詳しいことは明らかになっていない。
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