19世紀の労働歌「シーシャンティ」がTikTok上で流行中!?
19世紀初頭より英国を中心とした港街において、船乗りたちの労働歌として歌われてきた「シーシャンティ」と呼ばれる楽曲群。
蒸気船への切り替わりによって労働歌としての役割を終え、一部のマニアを除き長い間日の目を見ることのなかったこのジャンルが、今、欧米圏のTikTok上で大きなバズになっているらしい。
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ことのきっかけはネイサン・エヴァンスという若いミュージシャンがTikTokに投稿したニュージーランド発祥のシーシャンティ『Wellerman』のカバー動画。
当時は長期間の過酷な航海のなかで希望を見出すために歌われていたこの曲、その歌詞と陽気なメロディが、現代の若者に大きくシンクロし、バズにつながったようだ。
TikTok上では「#ShantyTok」のタグを使用し、「デュエット機能」を用いた無数の合唱動画が投稿されているほか、たくさんのRemixバージョンや替え歌も投稿されている。
インターネット時代における、なんとも奇妙なこの現象。シーシャンティ……確かにいいかもしれない……。
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