「年末まで集中」を誓う『グレートロックイン』がTikTokで流行

夏の終わりと新学期の始まりを機に、ソーシャルメディア上で新たな自己改善トレンドが広がっているようだ。

『The Great Lock in of 2025』と名付けられたこのムーブメントは、2026年を迎える前に個人の目標達成に集中することを誓うものだという。

厳格なルールはなし、あくまで個人の誓いとして

このトレンドは、9月1日から12月31日までの期間、参加者が学業、キャリア、フィットネスなど、それぞれの個人的な目標達成に邁進することを促す。

特定のトレーニング計画や食事制限を課す他のトレンドとは異なり、あくまで個人の誓いに重きを置いている点が特徴らしい。

トレンド名の由来である「ロッキングイン(locking in)」とは、 distractions(気を散らすもの)を遮断し、タスクや目標に完全に集中することを意味するスラングだという。

一部では、昨年流行した「The Winter Arc」というトレンドの再ブランド版だとする声や、「我々は一度もロックアウト(集中を切らしたこと)などしていない」といった冗談も聞かれるようだ。

専門家が語る、集中を助ける4つの要点

では、実際に年末まで「ロックイン」を続けるにはどうすればよいのだろうか。

『Mirror』は、米国メイヨー・クリニックの男性健康プログラム責任者であるDr. Tobias Kohler氏に専門的な見解を求めたという。

同氏は、心身の健康を理想的な状態に保つために重要な4つの点を挙げているとのこと。

まず一つ目は、ストレスの最小化。

Kohler氏の説明によると、過度なストレスに晒されると、身体は「闘争・逃走モード」に入り、生命維持を優先するため、筋肉の成長といった機能へのエネルギー供給を後回しにするという。

二つ目の要点は、より良い睡眠衛生。

「テストステロンの生成や筋肉の成長を妨害する最も効率的な方法は、眠らないことです」とKohler氏は語る。

筋肉の成長に不可欠なホルモンの大部分は、深い睡眠であるREM睡眠中に生成されるらしい。

三つ目は、悪い習慣の回避。

特にアルコールや大麻といった特定の物質の摂取は、記憶や学習に重要なREM睡眠を妨げる可能性があると、同氏は警告している。

そして最後が、栄養豊富な食事。

Kohler氏は、どのような食事法を選ぶにせよ、適切なタンパク質の摂取が不可欠だと強調。1日100gのタンパク質摂取が、すべての人にとって妥当な目標だと考えているようだ。

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