グレート・スモーキー山脈の人気トレイル、2026年まで閉鎖へ。

北米でもっとも愛される自然公園のひとつ、ノースカロライナ州とテネシー州にまたがる「グレート・スモーキー山脈国立公園」。

その象徴ともいえる、落差24メートルの雄大な滝へと続くローレル・フォールズ・トレイルが、2025年1月から18ヵ月間、閉鎖されることが明らかになった。

「Travel Noire」によると、閉鎖の理由は、老朽化したトレイルの大規模改修だ。1963年の舗装以来、大規模な改修が行われてこなかったこのトレイルは、年間30万人以上のハイカーが訪れるいっぽうで、安全性に対する懸念も高まっていた。

改修は、単に老朽化したトレイルを修復するだけにとどまらない。約50台分の駐車場拡張や、分かりやすい案内表示の設置など、訪問者の利便性向上も図られる。

さらに注目すべきは、手すり付きの専用通路の設置。これまでトレイルヘッドへのアクセスは、安全対策が十分とはいえず、訪れる人々に不安を与えていた。今回の改修によって、誰もが安心して自然を楽しめる環境が実現される。

「近々行こうと思っていたのに……」と、来訪を考えていた方はどうか肩を落とさず。

改修工事期間中でも、園内にある他のトレイルは楽しむことができる。バスキンズ・クリーク・トレイルやコーブ・ハードウッド・ネイチャー・トレイルなど、800マイル（約1,287キロメートル）を超えるトレイルには、ローレルフォールズに劣らぬ魅力が詰まっている。

2026年の再開を楽しみにしつつ、この際お気に入りの「穴場」を見つけてみるもいいかもしれない。