これぞ強みを活かせるお仕事。「40倍の嗅覚」を持つ大型新人とは……?
おいしいウイスキーづくりには、熟成度合いを嗅ぎ分けられる優れた嗅覚が欠かせない。
研ぎ澄まされた「鼻」を体得するには何十年もかかると言われているが、このほど、わずか半年間のトレーニングでほかの職人を凌ぐ実力を発揮する“大型新人”が現れた。
その正体はなんと……ワンちゃん。
© bwyk9/Instagram
樽のそばでその鼻を効かせるこの子は、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのRoccoくん、1歳。
ただいま、老舗ウイスキーブランド「グランツ」の蒸溜所で、品質管理担当として活躍中だ。主なお仕事は、熟成過程の樽に異常がないかどうかを人間の40倍という嗅覚でかぎ分け、ボスのChris Wooff氏に報告すること。
「ワンワン」は英語で“woof woof”なので、ぴったりのコンビと言えるかも……。
Wooff氏によると「ワインづくりでは機械による異常検知も導入されるなかで、犬の嗅覚を採用したのは、伝統的な工芸技術を維持したかったから」だそう。
短時間でたくさんの樽をかぎ分ける能力を持つRoccoくんは、職人チームの一員としてはもちろん、みんなの笑顔を引き出す家族としても、かけがえない存在となっているようだ。
© 2021 William Grant & Sons Ltd
Reference: Daily Record
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