Pinterest、世界初の「Body Neutrality」プラットフォームへ
多様性が問われる現代。ジェンダーや人種と並んで白熱しているのが「ボディ・ポジティブ」への動き。
体型や容姿に偏見を持たず、ありのままの個性を愛すべきとするこの活動を支持するべく、Pinterestが広告ポリシーを更新。アップデートされたポリシーでは、ボディ・ポジティブに反する「減量を促進するコンテンツ」が廃止となった。
「世界摂食障害協会(NEDA)」によると、新型コロナウイルスの影響によって外出が自粛されるなか、人々、特に若者のあいだで体重を落とすための断食や、錠剤により摂食など、健康に良くないダイエットが盛んに行われているという。
これを受けPinterestはポリシーを更新し、そのためのアイデアやビフォーアフターを含むコンテンツの掲載を禁止することを発表。
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このアップデートによってPinterestは、あらゆる体型に中立的な立場である「Body Neutrality」に、世界で初めて対応した大規模プラットフォームとなった。
NEDAのCEOであるElizabeth Thomsonは「影響力の大きなプラットフォームがこのような立場を示すことによって、社会全体に思想が普及してほしい」と語っている。
情勢の変化が激しい現代だからこそ、このような意思表明は大きな効果を発揮するはず。この先、「ボディ・ポジティブ」はサステナビリティや平等性と並んで、現代を代表するキーワードとなっていきそう。
今度のポリシー更新が及ぼす効果に注目したい。
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