自閉症の人の不快な音「だけ」軽減するアプリが登場
感覚過敏の人たちの生活を支えるため、VRが活用されたり、空港にセンサリールームがオープンしたりしている。
そんなセンサリーフレンドリーの取り組みが増えてきているなか、今度は「Samsung」から自閉症の人たちのストレスを和らげるアプリが登場したらしい。
同社が開発したのは、「Unfear」という"ノイズマネジメント"ができるアプリ。自閉症の人たちにストレスを与える音をリアルタイムで特定し、瞬時にカットするんだそう。
同アプリで軽減できるノイズは幅広く、サイレンや街の喧騒のような外部からのノイズはもちろん、ゲームや映画などにも対応可能とのこと。しかも、ユーザー個人の特性に合わせてAIがカットするノイズを判断するという。
このアプリの最大のポイントは、不快に感じるノイズだけを軽減できること。外部の音を完全に遮断するノイズキャンセリングではないため、ユーザーが孤立しにくいんだとか。
また、「SOSオプション」もあり、緊急時には電話で助けを求められるそうだ。
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なお、同アプリは2023年中に世界展開される予定とのこと。世界は、少しずつセンサリーフレンドリーになってきているのかもしれない。
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