見た目ローテクでも、中身はハイスペック。今度の「MIZUNO」は間違いなく買いだ!
「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT(ザ ミズノエナジー ウルトラ ライト)」という商品名にピンときたなら、高機能シューズに造詣が深い証拠。
2年前の夏、「ミズノ史上最高傑作」と題してシューズ用ソール素材「MIZUNO ENERZY」を用いたコンセプトモデル「THE MIZUNO ENERZY(ザミズノエナジー)」をご紹介させていただいた。
誤解を恐れずに言えば、当時のそれは「やり過ぎ」「ぶっ飛び」な感が否めなかった。どんなシーンで履けばいいのかわからない、というのが正直なところ。
あれから2年。
ミズノ史上最高の高反発ソール素材が、想像もしなかった“ローテク感”を伴ってリメイドされ、ふたたび目の前に現れた。
説明するまでもなく、写真上が「ぶっ飛び」ソール。からの新仕様。
一見すればローテクにマイナーチェンジされたようにも思える。が、「ミズノ株式会社」開発チームに言わせれば「日常生活向けにチューニング」を施したそうな。
日常生活向け、とはいかに?
そもそも、「MIZUNO ENERZY」はアスリートのパフォーマンス向上をサポートする、イノベーション素材として開発されたもの。駅伝からトラック、さらにバレーボールなどMIZUNO ENERZYに信頼をおくアスリートは多い。
そうしたトップアスリートが求める「衝撃吸収」や「推進サポート」といった技術を、一般ユーザー向けへと拡張していく。単にそれだけであれば、多くのレーシングシューズやジョグシューズが各メーカーから展開されているように、アスリートの“武器”をそのままに届けてもよかったのかも知れない。
だが、ミズノが求めたのはそこではなかった。
機能性を残したまま、それを日常の足元へと落とし込むことで、ハイスペック素材をライフスタイルへと着地させることにこだわった。衝撃吸収が生み出す独特のやわらかい履き心地しかり、推進サポートから生まれるカラダを押し上げてくれるような軽い足運びしかり。
では、「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」は何用シューズなのか? ミズノはこれを、ウォーキングシューズとカテゴライズしている。
カラーの主張やギアっぽいソール……それ自体が放つインパクトがどうしても強くなるのが高機能スニーカーの宿命。だが、同モデルはその主張を極限まで抑えるミニマルなデザインに注力した。
それでいて、機能はフルスペックのウォーキングシューズ。この贅沢なまでのギャップが、じつは大きな汎用性を与えているんじゃないだろうか。
設計はトップアスリート向けランニングシューズを開発しているチームが担当。ランシューとしての使用も見越したテストもクリアしているから、いつこのシューズで走り出したってOK。
だから、アクティブに活動する場面でも、通勤時にちょっと長めに歩くのにも、あるいは出張先や旅行先で日課のランを継続したいときなど、ユーザーに合わせた活用の幅とフィールドを選ばない自由度がある。
これ、解釈すれば一人ひとりの日常にきちんとパフォーマンスを発揮してくれる、オンとオフのちょうど間をつなぐコンフォートシューズとも呼べなくもない。
いつでも、どこでも、思うままに。それを適えるのが付属の「専用バッグ」だ。これをミズノのバッグ開発チームがわざわざ設計したというのも心にくい。加えてアッパー部分を折りたたみ、コンパクトに収納できるのも◎。
カラーバリエーションはブラック×レッド、ブラック×ホワイト、ブラック×ブラックの3種類。スタイルを選ばず、ロールアップしたパンツやワンピースとカジュアルに合わせてもいいし、セットアップにもいける。
機能は詰め込みつつも、それを汎用性の高いデザインに落とし込むことで、2年前のコンセプトモデルは、他のランシューとも一線を画す、自由で自在なシューズへと完全に生まれ変わった。
応援購入サービス「Makuake」を通じての先行販売では、圧倒的な支持を得ており、早々に目標額をクリア。プロジェクト日数をかなり残した状態で、早くも完売御礼。
それでも紹介する価値がある、そう断言できる今回の「MIZUNO」。古くて新しい一足は、日常とスポーツという垣根だけでなく、心躍るその瞬間に足元からスイッチを入れてくれる、そんな存在となるに違いない。
一般販売の続報に、期待だ。
『THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT』
【Makuakeプロジェクトページ】https://www.makuake.com/project/mizuno-enerzy