小さなボールから生まれる壮大なドラマ......さぁ、プレイボール
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
“夏の甲子園”の前身大会が初開催された日
夏の風物詩といえば、かき氷と花火......そして、なんといっても夏の甲子園。
今年で第104回を数える、正式名称「全国高等学校野球選手権大会」は、1915年8月18日に「全国中等学校優勝野球大会」としてその歴史をスタート。1948年の学制改革(六三三四制)の導入により高校野球の大会になりました。
1942年〜1945年、第二次大戦の激化、そして終戦までの数年間にわたって、大会の開催は一時中断(※)されたものの、第28回大会からは毎年大きな興奮と感動を、日本、そして世界の人に届けてくれました。
一昨年、新型コロナの感染拡大により開催が見送られ、この日のために日々鍛錬を重ねてきた高校球児たちの流す悔し涙をニュースやネットで目にして、心を痛めた人も少なくないはずです。
そして昨年、2021年夏、甲子園のグラウンドに、再び白球を追う球児たちの姿が戻ってきました。
かつてのように、チームメイトやファンからの、声を枯らしての声援が球場に響きわたることはありません。
でも、選手たちの細かく粗い息遣いや打球音、ミットにボールが収まる小気味よい音は、これまで以上にネットやテレビを通じて感じられるはずです。
「繋ぐ想い、挑む夏。」──。今年の大会のコピーに思いを馳せながら。
※1918年、1941年は開催発表がなされた後に中止。
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