AIが価格を調整する“次世代サラダ自販機”、京都市役所前駅に設置。フードロス削減と健康志向を両立

食品ロス削減の新たなアプローチとして、AIを搭載した次世代型自販機「SALAD STAND」が京都市営地下鉄東西線「京都市役所前駅」に設置される。

このプロジェクトを推進するのは、株式会社KOMPEITO。2025年3月3日から本格稼働し、24時間体制で健康的な食事を提供する。

AIが価格を決める?「SALAD STAND」の仕組み

「SALAD STAND」の最大の特徴は、AIを活用したダイナミックプライシング機能を備えている点にある。

ダイナミックプライシングとは、需要や供給、時間帯、消費期限などのデータを基に価格をリアルタイムで調整する技術だ。これにより、人通りが少ない時間帯や賞味期限が近い商品は割引価格で提供されるため、食品廃棄を最小限に抑えることが可能となる。

この技術は、特許取得済みのシステムを採用しており、AIカメラが駅の通行量を分析しながら、リアルタイムで価格を変更する仕組みを構築している。企業の発表によれば、このシステムによって食品ロスが30%以上削減される可能性があるという。

こだわりの食材と健康志向のラインナップ

「SALAD STAND」で販売されるのは、栄養価の高い新鮮なサラダやコールドプレスジュース、さらには食品ロスを減らすためのサステナブルなグラノーラなど。

特にサラダは、産直野菜を使用し、栄養バランスが考慮された8種類のバリエーションが用意される。ジュースには、約1〜1.5kgの野菜や果物が含まれ、忙しい生活の中でも手軽に栄養補給ができる設計になっている。

・SALAD STANDサラダ(全8種)

採れたての産直野菜を中心に、肉や魚、フルーツ、ナッツなど多彩な食材を組み合わせ、約250gとボリュームたっぷりに仕上げました。

それぞれのサラダに合わせたこだわりドレッシング付きです。

© 株式会社KOMPEITO

・コールドプレスジュース(400ml、250ml)※写真は400ml

スロージューサーという専用の機械で野菜や果物の水分だけを絞り出したジュースです。熱を加えずにジュースにするため、ビタミンやミネラル、酵素が失われにくく、栄養価が高いといわれています。

400mlのボトルには約1kg〜1.5kgの野菜や果物が使われており、効率よく手軽に栄養をとることができます。忙しい朝や、栄養が偏りがちなときにもおすすめです。

© 株式会社KOMPEITO

・野菜グラノーラ

野菜の葉や皮は捨てられてしまいがちですが、実は栄養価が最も高いと言われています。そんな葉や皮を食べやすく、美味しいクランチにしました。

1パック食べると、「1日不足分の食物繊維(※)」が摂取できます。

食べ応えのあるザクザク食感で、いつでもどこでもお野菜を楽しんでいただけるクランチです。

(※)30〜40代男女の食物繊維摂取目標量に対する不足量
出典:日本人の食事摂取基準(2020年度版)国民健康・栄養調査(令和4年)

© 株式会社KOMPEITO

AI×食品販売、フードロス削減のトレンド

AIを活用した食品販売の取り組みは、日本国内外で広がりを見せている。

米国では、AIを活用して需要予測を行い、適切なタイミングでピザを焼き上げることで食品廃棄を削減する試みなども登場。また、日本でもセブンイレブンやローソンが、AIを活用した商品発注システムを導入し、売れ残りを減らす取り組みを進めている。

こうした流れの中で、「SALAD STAND」は自販機という形態を活用し、食品ロス削減と健康的な食生活を両立させるという新たな方向性を示している。

 

今後、このように既存の社会課題に対して効果的なAIの利用法が進むことで、より持続可能な選択肢が増加・加速するかもしれない。

Top image: © 株式会社KOMPEITO
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