「食べてよし、愛でてよし」な、ゴツゴツしたアイツ
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
NATIONAL POTATO DAY
(世界じゃがいもの日)
......さて、このツッコミどころ満載な記念日ですが、どこから説明しましょうか?(笑)
「NATIONAL POTATO DAY」はアメリカに存在する数多くの記念日のひとつですが、その起源は明らかになっていません。
とはいえ、フライドポテトやポテトパイ、マッシュポテトにポテトチップスと、じゃがいもを使った料理が非常にポピュラーで多くの人に愛されていることを思えば、「国民食ともいえるじゃがいもをみんなで祝ってあげようじゃないか!」というアメリカ人の気持ちも理解できます。
ちなみに、北海道が日本における全流通量の約80%を占めるじゃがいもそのものの起源は、南アメリカの西側を走るアンデス山脈周辺とされ、日本には16世紀後半にオランダ人によって持ち込まれたものなのだそう。
しかし、驚くなかれ、渡来してからしばらくの間、じゃがいもは食用ではなく花を観賞するための観葉植物として親しまれてきたのだとか。「次に引っ越すときには、部屋をグリーンでいっぱいにしたいな。モンステラとパキラ......あ!あとは、じゃがいも!」などと当時のおしゃれさんがキャッキャしてたかはわかりませんが、そんな存在だったようです。(※編集部注:1500年代にモンステラやパキラが存在したかは不明です)
ともあれ、今では世界中で愛される人気食材となったじゃがいも、じつは一般的に食される“いも”の部分が、さつまいもなどの“根”とは異なり塊茎と呼ばれる“茎”であることを、この記念すべき日に覚えてみるのも一興といえるでしょう。