ひとつの小さな「つぶやき」が世界を大きく変えた
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
Twitterで#(ハッシュタグ)がはじめて使われた日
人、場所、物、トピックなど、目的の投稿を探す&拡散させるために、今やほとんどのSNSユーザーが活用している「#(ハッシュタグ)」。
この記号のことを「シャープ」と呼んでいる人をたまに見かけますが、じつはそれ......間違いです。
音楽記号のシャープは、五線譜のうえに記された際に見分けがつくようにと横線が右肩上がりで縦線が天地に垂直、一方のハッシュタグ、和名「井桁(いげた)」は横線が左右方向に水平で縦線が斜めになっていて......と、興を削ぐようなウンチクは置いておいて、2007年の今日、8月23日が「世界ではじめてTwitterの投稿にハッシュタグが使われた日」って知ってましか?
世界ではじめてハッシュタグをTwitter上で“機能”として使ったのは、「Google」や「Uber」といった現代をリードするイノベーション企業での業務経験をもつ米・ニューハンプシャー出身のChris Messina氏。
自身が運営として参加している「BarCamp」というテック関連のカンファレンスについてつぶやいた際、「Bar」や「Camp」といった一般名詞との混同が生まれ検索しづらいことに注目。
「グループに#を使うのはどうでしょう?たとえば、#barcampのように」
結果、関係者や参加者たちが「BarCamp」に関連する情報に簡単にアクセスできるようになり、その活用方法が広く一般化したのです。
今ではFacebook、InstagramをはじめとするSNSで、発信し、検索し、仲間を集め、ときに大きなムーブメントを巻き起こすために必要不可欠な存在になったハッシュタグ。
Chris Messina氏の小さなつぶやきが世界を大きく変えたように、みなさんのちょっとしたアイデアが世の中に大変革を起こす可能性だってあるかもしれません。