きのこ、地衣類。小さな世界ラブ。

深い自然に囲まれた、青森県の「奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)」。

巨大な樹木が立ち並び、さまざまな植物が季節によって景観を変え、静かに水が流れていく神秘的な場所。

でも、この美しい場所は、約1100年前まで焼け野原でした。
十和田火山の噴火により、この辺りはすべて焼き払われて無の世界となったのです。草ひとつない場所から千年の時を経て、なぜこんなにも美しい渓流ができあがったのか?

それは、土に養分を与える「きのこ」と、その土壌を作る「地衣類(ちいるい)」の働きがあったからでした。

小さな世界に、ダイブ。

ルーペを通して、ようやく確認できるほどの小さいきのこや、数ミリの地衣類。

これらは、渓流を普通に歩いているだけでは決して目にすることのない「小さな世界」ですが、奥入瀬渓流の始まりを支える、という大きな役割を果たした生命です。広大で美しい自然の成り立ちのきっかけが、こんなに小さな植物だったという事実を目の当たりにするはず。

これらは、「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」で開催されるツアー「気になる小さな世界」で体験できるもの。

01.
「気になるきのこツアー」

奥入瀬渓流には、数多くの小さなきのこ類が生息しています。ひとくちに「きのこ」と言っても、当然その形やデザインはさまざま。

色鮮やかなものや傘に特徴のあるもの、なかには傘がないものもあります。

たとえばこれは、シロソウメンタケというきのこ。3〜10cmほどの大きさで、色の種類も様々。

ツアーでは、ガイドさんが丁寧に解説してくれるそうです。「気になるきのこツアー」は、2017年9月1日〜10月6日までの開催。

02.
「小さな地衣類ツアー」

そもそも、地衣類ってなに? という人も多いかもしれません。

「ちいるい」。耳慣れないかもしれませんが、きのこと同じ菌類の仲間です。菌と藻の共生体であり、厳しい環境でも最初に着生し、長い時間をかけて土壌を作ります。その活躍ぶりから「森の開拓者」なんて呼ばれることも。

地衣類はかつて世界中に分布していて、日本にも1,000種以上が生息していたそうですが、大気汚染や劇的な環境変化に伴い、都市ではなかなかその姿を見ることはできません。

そんな「小さな地衣類ツアー」は、2017年11月1日〜11月26日に開催。

地衣類も、きのこと同様にさまざまな個性で楽しませてくれます。自然が作り出した神秘的な模様をルーペで観察してみましょう。

秋限定の「気になる小さな世界」に触れるツアー。大人も子どもも奥入瀬渓流の魅力を一層知ることができるでしょう。

長い時間をかけて森を作ってきた小さな母たちの姿を観察して、ルーペを外して顔を上げたとき、目の前に広がる世界がもしかしたらいつもより美しく見えるかもしれませんね。

Licensed material used with permission by 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。