門外不出の味を生み出した「世界でもっとも有名なシェフ」

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

カーネル・サンダースの誕生日

〇〇おじさんの愛称で親しみをもって呼べるのは、たぶん「カールおじさん」と「カーネルおじさん」だけだと勝手に思っております。

その一人、ご存知「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」の創業者カーネル・サンダース(1890〜1980.12.16)の誕生日が、今日9月9日。

ちなみに、本名はハーランド・デーヴィッド・サンダース(Harland David Sanders)といいまして、どこにも「カーネル」入っていないっていう。

じゃあ「カーネル」ってなに?って話ですが、これはケンタッキー州に貢献した人物に与えられる称号「ケンタッキー・カーネル」に由来しているんだそう。

さて、父親を早くに亡くしたサンダースは10歳から働きに出て、14歳で学校を辞めてさまざまな職を点々とします。あのチキンが生まれるのは50歳を間近にしたころ。ガソリンスタンド脇ではじめた「サンダース・カフェ」の目玉商品として、フライドチキンがありました。

圧力釜を用いて作るオリジナル・フライドチキンの製法は、誰にも真似できない味としてまたたく間に世界中に広まることになるのですが、それが今日のように普及することになったのはなぜか?

じつはサンダース、ご自慢のチキンの製法を各地のレストラン経営者や従業員に教え、売れたチキン1羽につき5セントをロイヤリティとしてバックするビジネスモデルで店舗を拡大していったのです。そう、フランチャイズです。

11種のスパイスを調合した秘伝のレシピは門外不出。サンダース直筆のレシピは68年間、本社から動かされることさえなかったそうですから、どれだけトップシークレットなんだって話ですよね。

ときどき無性に食べたくなるあの味が恋しくなったアナタ! 今日まで各店舗で「カーネルズデーキャンペーン2021」が実施されています。オリジナルチキン1ピース無料お試し券プレゼントなど、お得なキャンペーンがあるみたい。詳しくは検索を。

Top image: © Bettmann/Getty Images
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。