「空にあいた穴」は、天国への入り口なんかじゃない。

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

International Day for the Preservation of the Ozone Layer

(オゾン層保護のための国際デー)

地表から約10km〜50kmの層は「成層圏」と呼ばれ、太陽から発せられる、生物にとって有害な紫外線などを吸収してくれる気体・オゾンが“多く”分布しています。

上で“多く”と強調はしましたが、地表を平らに均した際の標準的な気圧(1気圧)で換算すると、その厚さ、わずか約3mm。今、あなたが着ているかもしれないスウェットの生地とほぼ同じ、もしくはそれ以下の薄さしかないオゾンの層が、過度な気温変化を防ぎ、地球上の多くの命を守ってくれているのです。

そして、そのオゾン層は、人々が快適に暮らすために日々利用しているさまざまな電化製品や乗り物などから排出されるフロンによって、長年にわたって傷つけられてきました。

今日9月16日は、1987年にそんなオゾン層を守ることを目的に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が国連によって採択されたことを記念する「オゾン層保護のための国際デー」です。

一部のエアコンなどには現在でも冷媒として使用されている、オゾンを破壊する物質・フロン。

ほら、今、あなたが着ている厚さ3mmのスウェットを一枚脱ぐことで、未来の地球とそこに暮らす命を守れるとしたら......迷う理由、ありますか?

Top image: © iStock.com/studio023
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。