「動き」を販売するサイト「GESREC」とは?

様々なフォームのアートがある中で、ダンスはその保存の難しさから、アーティストへの還元が正常に行われず、ダンサーたちは、このコロナ禍において特に苦しい状況に立たされているという。

そこで、ダンサーたちの動きを特別な技術で3Dモーション化して、デジタル資産化を行う事業「GESREC」が、あるユニークなチャリティプロジェクトを発表した。

そのプロジェクトとは、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているダンサーAsha Sapera氏の動きを販売し、その収益をダンサーコミュニティに還元するというものだ。

© GESREC/YouTube

Asha Sapera氏はインドのラージャスターン州で伝統舞踊「カルベリヤダンス」を継承するトップダンサー。蛇使いを生業としていた民族にルーツを持つことから、踊りの中には蛇をモチーフとした動きが登場することから、このパフォーマンスはカルベリヤ族のアイデンティティを色濃く持ったものとされ、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されている。

「GESREC」では、モーションの購入に当たって自由価格制度(Pay As You Wish)が採用されており、ユーザーは好きな価格で購入することが可能。

購入した3Dモーションは、FBX形式のファイルを通して、様々な3Dコンテンツの作成に応用できるほか、文化遺産の保全に参加したい人でも気軽に購入できる制度となっている。

無形文化の保全、そしてダンサーコミュニティへの還元につながる画期的なこのサービス。気になった方は、ホームページを覗いて、様々な“動き”のアーカイブを見てみて欲しい。

Top image: © マイクロエンタテインメント株式会社
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