アーティストロボ「Ai-Da」スパイ容疑で拘束!?

エジプトの著名なギザの大ピラミッドで開催される現代アートの祭典「Forever is Now」に招待されていた英国のアーティストAIロボット「Ai-Da」が、エジプトの税関で拘束されたと報道されている。

同様に拘束された「Ai-Da」の制作者であるAidan Meller氏によると、ロボットに取り付けれていたカメラと、遠隔から通信するためのモデムを理由にスパイであることを疑われたとのこと。

モデムを取り外して廃棄することは可能だったが、目に搭載されたカメラは取り外す訳にはいかなかったため、事件は難航。

英国大使館の尽力もあり、最終的には解放されたが、約10日間もかかったことで準備が遅れ、ギザでの祭典には一部の展示が間に合わなかったという。

Meller氏は、「彼女はアーティストロボットです。スパイではありません」と語った上で、「この事件はとても皮肉です。Ai-Daの目標は技術開発の乱用を強調して警告することであり、彼女はその技術によって拘束されました。Ai-Daは、この皮肉的な啓蒙に感謝すると思います」とコメントを残している。

たしかに、本来とは違う意図で“技術に対する人々の畏れ”が、大きく報道されてしまった今回の騒動。

技術力とその目的の関係を、もっと深く掘り下げる必要があるかもしれない。

© Ai-Da Robot/YouTube
Top image: © Sima Diab/Getty Images
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