【研究】もしネコが人間なら、サイコパスだろう。
中国のスラングで、ネコが狂おしいほど好きな人を「猫奴(マオヌー)」と呼ぶんだそう。字から分かるように「ネコの奴隷」という意味。
一般的に犬よりも自由気ままと言われるネコだが、飼っているのか飼われているのか分からないというのは、万国で共通なよう。
それに関連して、先日、英リバプール大学の心理学者であるレベッカ・エバンス氏は、ネコのサイコパス度を調べるという研究成果を発表した。
エバンス氏はまず、飼いネコの精神病質レベルを測定するために「CAT-Tri +測定」と名付けた46項目のアンケート調査を作成。
そして、549人の参加者に対して、「悪さの後に罪悪感を感じているか?」「物陰からいきなり飛び出してくる」「急に機嫌が悪くなる」などの質問項目を回答させた。
結果を見ると、多くのネコが精神病質を持っている傾向があるようで、高いレベルの場合には、飼い主とペットとの関係が大きく影響している模様。
エバンス氏は、「もともと、すべてのネコは、食物、領土、交配の機会などで争いが多かったので、少なからず精神病質の要素を持っている可能性があります」と結論付けている。(ちなみに、この論文の最後は、「本研究に協力してくれた参加者(2本足と4本足の両方)に感謝します」と締めくくられている。)
確かに、もしネコが人間ならサイコパスかもしれないが、その事実によって、私たちと猫との関係が変わることは無さそうだ。
Top image: © iStock.com/RyanJLane