現代生活にアップデートした、「新たな畳」の価値観
現代日本、畳敷きの和室がある家はだいぶ少なくなってきていると聞く。
逆に、あえて和室の落ち着きに着目して選ぶ人もいるだろうが、藺草(いぐさ)独特のあの香りは、いまや総じてノスタルジアだったりもする。
そんな“和の心”を現代にアップデートさせたのが「TATAMI TATAMI」だ。使うときだけサッと広げ、畳敷の和室空間を一瞬にしてつくりだす。
岐阜県飛騨市で創業67年、「重澤製畳店」の手がける畳は、まずもって“おひとりさま”専用品。なぜなら、巾(はば)が一般的な畳の2/3ほどの60cmしかない。
さらに、ご覧のように折りたためる。
たためば、わずか60cm × 63cmにまでサイズダウン。それでも、見まごうことなき畳である。
たとえばごろんと広げて昼寝をしたり、ピラティスや瞑想の時間に、まだ小さい子どものいる家庭ならフロアシート代わりに。もちろん、持ち運びもラクラク。
現代のライフスタイルに合わせ、自由でユニークな発想でアップデートされた畳。「畳」を「折りたたむ」から「TATAMI TATAMI」、ネーミングもいいじゃない。
毎日は要らないかもしれない。本来のカタチじゃないかもしれない。でも、あれば重宝するし、なによりボクら日本人のDNAが、あの畳の心地よさを知ってしまっている。
使い勝手と和の文化を巧く融合させた結果が、「TATAMI TATAMI」なんじゃないだろうか。
ところで、“持ち運び自在”という利点が、まったく新しい畳の使い方をも提案しているので、こちらも合わせてご紹介。
畳の底面をフェルト地の滑り止めシート加工と、防水シート加工からセレクトできるのだが、これを防水シートにすれば、レジャーシートやキャンプマットとしても使えないことはない。
自然の中でごろんと畳に寝転がり星空を見上げたり、ピクニックのおともに広げたり。いっそう気持ちよさが増しそうじゃない?
ちなみに、まさかの……水に浮かべて浮き輪代わり!?
アイデア次第で無限大の広がりを見せる令和の時代の畳。新しいものもいいけれど、トラッドにも目を向け続けていたいもの。
畳と縁のカラーやサイズが選べ、1枚2万4180円(税込)から。
『TATAMI TATAMI』