図鑑によって「恐竜の色」が違うのって......なんで?
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
恐竜の日
1923年の今日4月17日、アメリカの動物学者にして作家のロイ・チャップマン・アンドリュース率いる一団が、中国大陸の内陸部に広がる、地上で4番目の面積を誇る極乾燥地・ゴビ砂漠に向けて出発します。
彼らの目的は、かつての地球の支配者──そう、恐竜の化石の発掘でした。
出発から約3ヵ月後の7月13日、一行は「恐竜の卵の化石」を発見します。後の自然科学研究、そして恐竜研究を一気に加速させるきっかけとなったこの出来事を記念して、調査隊が中国・北京を出発した日は「恐竜の日」と呼ばれることとなりました。
現在も毎年のように新たな種の発見や生態についての新事実が明らかになる恐竜ですが、教科書や図鑑などの資料ごとに、同じ種類の恐竜でも色が違うことに違和感を感じたことはありませんか?
じつは一部の例外を除き、テクノロジーが発展した現在でも恐竜の体色を特定することは難しく、図鑑や標本などで採用されている色味は、現存する爬虫類や鳥類などを参考にしつつもあくまでも“想像”でしかないのだとか。
自然界には、目を疑いたくなるほどビビッドな色の生物も多数存在します。
もしかすると、“暴君”の異名で知られるあのティラノサウルスも、映画などで目にする茶色や深い緑などではなく、実際はドクガエルのような蛍光ピンクだったなんてこともあったり......?
Reference: かつやま恐竜の森
Reference: 福井県立恐竜博物館/恐竜・古生物 Q&A
Top image: © iStock.com/Warpaintcobra