日本の文化&風俗が見える!400年続く京都の老舗綿布商の「手ぬぐい」美術館オープン

江戸時代から明治初期にかけ、多くの日本人に親しまれたアイテム 「手ぬぐい」。

時代の文化風俗を映してきたデザインも多く、当時の染織技術や歴史的な資料の側面も持つ、日々の暮らしから生まれるカルチャーであり、アートでもある。

その「手ぬぐい」がずらりと並ぶ美術館が今月17日(日)、 京都市中京区にオープン。400年続く、日本最古の綿布商の作品が集まる「細辻伊兵衛美術館」だ。

©一般財団法人細辻伊兵衛美術館

日本最古の綿布商として400年余り続く京都の老舗綿布商「永楽屋」の⼗四代にわたる当主の名「細辻伊兵衛」を冠した美術館。

江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と6つの年号にわたって歴代の細辻伊兵衛が発表してきた「⼿ぬぐい」作品を常時20点以上展⽰。ミュージアムショップを併設し、ここでしか購入できない「手ぬぐい」の販売なども展開。

別フロアでは、歴代の「細辻伊兵衛」の功績を資料などを交えて辿る展示も用意している。

©一般財団法人細辻伊兵衛美術館

また、同美術館のチケットが手ぬぐいだという点にも注目したい。

現当主である十四世細辻伊兵衛によるオリジナル小巾木綿生地「十四世」を使用したもので、来館後もさまざまな用途で使うことができる、SDGsの観点をもった取り組みだ。

たかが「手ぬぐい」、されど「手ぬぐい」。日本の文化・風俗とともに歩んだその“粋”な意匠を鑑賞するのも面白そうじゃないか。

『細辻伊兵衛美術館』
【所在地】京都市中京区室町通三条上ル役行者町368
【開館時間】10:00〜19:00(ご入館は18:30まで)
【休館日】なし ※展示替期間・施設の点検等での臨時休業あり
【入館料】⼿ぬぐいチケット付き 
・⼀般1000円
・大学生・高校生・中学生 900円(要 学⽣証提⽰)
・⼩学⽣以下 300円(手ぬぐいなし)

Top image: © 一般財団法人細辻伊兵衛美術館
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