日本は74%が日常から意識して行動!「iStock」サステイナビリティ調査、最新データ
世界最大級のストックフォトサイト「iStock」を運営する「ゲッティイメージズ」。
同社が、26カ国13言語で1万人以上の消費者と専門家を対象に調査を行い、数字とともに「今、求められているビジュアルコンテンツ」を明らかにするガイドライン「Visual GPS」から、サステナビリティに関する消費者意識の最新調査結果が発表された。
結果によると、調査対象者の93%は、個人的にサステナビリティを実践していることが明らかに。
そして、日本の消費者の74%が、「地球環境を守るため、持続可能な環境に配慮した行動をしている」と回答し、日常生活でサステナビリティを意識して行動をとっていることがわかった。
<環境に配慮して実践している行動 トップ5>
①リサイクルする
②環境にやさしい製品を使う(例:家庭用洗剤、紙製品など)
③ペットボトル飲料、カプセル式コーヒー、ビニール袋などの使い捨て製品の使用をやめる
④石油などの使用を減らすような交通手段の選択をする(例:大量輸送機関の利用、自転車/徒歩での移動、電気自動車/ハイブリッド車の使用など)
④新品を買う代わりに、再利用、修理、中古品を購入する(同率4位)
また、サステイナビリティに対して政府主導への期待が高いことも、調査結果は伝えている。
日本の消費者の82%は「政府が気候変動に向けた対策にもっと取り組むべき」と回答し、「政府が全力を尽くしている」と考えている割合は、わずか18%にとどまった。
その一方で、81%は「政府が気候変動に向けて対策を取らないのであれば、企業が主導すべきだ」とも回答。
大手企業に関わらず、中小企業や起業家にとって、自分たちの商品を通じていかにサステイナビリティに貢献できているかというコミュニケーションをとり、より持続可能なライフスタイルを持つことのメリットを地域社会に示すチャンスのある時代となっているのがわかる。
このほか、今回の「Visual GPS」の調査によると、79%の消費者が「積極的にプラスチックの使用量を減らそうとしている」、53%の消費者が「環境に配慮する努力をしているブランドからしか製品を購入しない」と回答。
上記のように回答しながら、消費者の46%はもっと環境に配慮して消費行動を取るべきだと認識しているにも関わらず、利便性が勝り、思い通りの行動ができていないと認識している様子。
その消費者に対して、再生可能な持ち帰り用カップや、金属製ストローなどのビジュアルを使うことで、ブランド認知の可能性が2倍に上がるというデータも出ている。
ブランドや企業のサステナビリティに対する意識や、環境への配慮に対する取り組みを、ビジュアルを通して具体的に伝えることがますます重要になっているようだ。
かつてサステナビリティのイメージは、「シロクマ」「ソーラーパネル」「氷山」などに象徴されていた。
だが、現在では消費者により届きやすい内容が「今、求められているビジュアルコンテンツ」となるのが、今回の結果からわかると「ゲッティイメージズ」は伝えている。