「SDGsへの意識調査」でわかった、生活者のリアル

次世代を担う人材への奨学助成などに取り組む「公益財団法人旭硝子財団」が、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科監修のもと「第4回生活者の環境危機意識調査」を実施。

日本を含む25ヵ国の1万3500人を対象としたデータをもとにまとめられた、世界の環境問題SDGsに対する意識行動の実態をご紹介したい。

©公益財団法人旭硝子財団

まずは「環境への取り組みが進んでいるイメージのある国トップ3」から。

なんと、全体で1位に選ばれたのは「日本」。そして2位は「アメリカ」、3位は「中国」。

1位には自国を選ぶ回答者が多いなか、(画像には載っていないが)インドネシアやトルコでは日本を選ぶ人が多かったそうで、この結果に繋がったのだろう。

なお、日本を選んだ理由としては、「非常に規律があり、優れた技術を持っていることで知られている(インドネシア)」「自分が行く場所の環境をきれいに保ち、他の人に模範を示していると思う(トルコ)」のような回答が多く寄せられたという。

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続いて「日々の生活で関心を持っているSDGsの目標」。

全体では1位「飢餓をなくそう」、2位「飢餓をゼロに」、3位「すべての人に健康と福祉を」。

日本国内では「貧困をなくそう」「気候変動に具体的な対策を」が同率で1位、「すべての人に健康と福祉を」が3位という結果。なおランク外だが「関心を持っているものはない」と回答した人の割合も21.4%……これは他国と比べて高い数値だったという。

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次に、「自国において2030年に達成度が“高い”と思うSDGsの目標」。

全体では同率1位が「飢餓をゼロに」と「すべての人に健康と福祉を」で、3位が「貧困をなくそう」。

日本国内では1位「安全な水とトイレを世界中に」、2位「飢餓をゼロに」、3位「質の高い教育をみんなに」というランキングに。

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一方、「自国において2030年に達成度が“低い”と思うSDGsの目標」は、全体では1位「貧困をなくそう」2位「人や国の不平等をなくそう」3位「平和と公正をすべての人に」が上位3つに。

日本国内では1位「ジェンダー平等を実現しよう」、2位「働きがいも経済成長も」、3位「貧困をなくそう」というランキングであった。

さて、詳しい調査結果はコチラの公式ウェブサイトにて公開中。読みごたえがあり学び多き内容となっているので、ぜひチェックしてみてほしい。

<調査概要>

【調査目的】日本と海外の一般生活者の環境問題に対する意識や行動の実態を把握する
【調査対象】男女13,500名(18~24歳:6,589名/25~69歳:6,911名)
【調査地域】日本、韓国、中国、シンガポール、インドネシア、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、ポーランド、ノルウェー、スウェーデン、トルコ、アラブ首長国連邦、エジプト、ナイジェリア、南アフリカ
【調査方法】インターネットリサーチ
【調査時期】2023年6月9日~7月5日

Top image: © iStock.com/visualspace
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