廃棄食材が羊の餌に。「グランド ハイアット 東京」がブランド羊「モッタイナイラム」を日本初導入
2月中旬、「グランド ハイアット 東京」は、プレミアムラム肉「モッタイナイラム」を日本で初めて導入した。
オーストラリア発のモッタイナイラムは、お察しの通り、日本語の「もったいない」が由来となったラム肉だ。
現在、世界中で生産された食料の3分の1程度が廃棄されているといわれており、オーストラリアでは、年間で生産される20~40%の果実、野菜が基準に満たないことから出荷されずに埋め立てられているという。
この状況を受け、見た目の悪さなどから廃棄される食材を加工して飼料にし、少しでも食品ロスを減らしたいという想いから、羊の飼料にすることを発案、開発が始まった。
3年の年月を経て完成した飼料は、一般的なものが牧草や干し草、穀物なのに対し、人参やオリーブオイル、オリーブの搾りかすなどが約80%を占めており、牧草や穀物をバランスよく配合している。
この特別な飼料を与えた羊の肉は、まるで和牛のようなサシの割合(約35%)で、とろけるような肉質に。ラム肉特有のクセもない。オレイン酸やオメガ3脂肪酸の含有量も多く、ホルモン剤や抗生物質などを使用せず飼育されているため、消費者にとっても安心・安全な食材というわけだ。
現在、モッタイナイラムを使った料理は、グランド ハイアット 東京の一部のレストランで提供されている。
© グランド ハイアット 東京
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