「無量大数」が数の位の最大値?......いえいえ、まだまだ先があるんです。
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
18リットル缶の日
工事現場や飲食店の厨房などで目にすることの多い、スチール製の四角い容器。
俗に「一斗缶」と呼ばれ、往年のコントや悪役レスラーの小道具などとしても馴染み深いこの缶、正式名称は「18リットル缶」といいます。
今日5月18日は、かつて戦後しばらくはその容量から「5ガロン缶」と呼ばれ、2000年に「全国18リットル缶工業組合連合会」の申請によって「日本記念日協会」の認定を受けた「18リットル缶」の日です。
「5(ガロン)」と「18(リットル)」にちなんで制定された「18リットル缶の日」ですが、そもそも中国から伝来した日本古来の計量法である尺貫法の一(1)斗が約5ガロン&18リットルだと今はじめて知った人も多いのでは?
そんな量や重さ、堆積、面積などを示すさまざまな「単位」ですが、日本で使用されている「数の位(くらい)」の“日常的にはあまり使われない大きな数”のそれが、じつにユニークというか、なんというか......。
一、十、百からはじまる数の位。兆(ちょう)の次の位・京(けい)、垓(がい)あたりまでは知っている人が多いかもしれません。では「10の20乗」にあたる垓に続く数字の位を、その読み方と併せて一気にどうぞ!
・秭(じょ)/10の24乗
・穣(じょう)/10の28乗
・溝(こう)/10の32乗
・澗(かん)/10の36乗
・正(せい)/10の40乗
・載(さい)/10の44乗
・極(ごく)/10の48乗
・恒河沙(ごうがしゃ)/10の52乗
・阿僧祇(あそうぎ)/10の56乗
・那由他(なゆた)/10の60乗
・不可思議(ふかしぎ)/10の64乗
・無量大数(むりょうたいすう)/10の68乗
10の64乗というとてつもない数の位にある“不可思議”の読みの通り、じつにミステリアスな文字列ではありますが、最大の数の位として知られる無量大数よりもはるか大きなものが仏教の概念には存在するようで、10の37218383881977644441306597687849648128乗というまさに概念でしか存在しえないであろう数の最大値、それは......
不可説不可説転
(ふかせつふかせつてん)
......なのだとか。
多くの人がこの記事を読むために使っているであろうスマホ。 SNSへの投稿には、いまや高画質のカメラ機能は欠かすことができません。
2022年5月現在、スマホに搭載されているカメラの最高画素数は1億800万前後とされていますが、いつか画素数「1不可説不可説転800不可思議」のカメラを備えたスマホが出ちゃったりしたら......きっと不可思議なものが写っちゃうんでしょうね。