なぜ、「時間の経過」は人によって違うのか?
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
1年の「折り返し」の日
みなさん、今年も残りあと半分です!
暦のうえでは6月30日が半分。でも、日数で数えれば183日目の今日、7月2日がちょうど一年の折り返し地点となります。厳密にいえば、今日の正午でちょうど半分。
「早い……早すぎる」と感じるか、「まだあと半分もある!」と思えるか。気持ちの持ちようひとつだと言っちゃえはそれまでですけど、実際、月日の長さは人によって感じかたはバラバラだったりします。
そういえば、19世紀フランスの哲学者が時間の心理的長さは年齢に反比例するって説いてましたっけ。
50歳の人にとっての1年は人生の50分の1にすぎないけど、5歳の子どもにとっては5分の1に相当するっていう理論(ジャネーの法則)です。
年齢を重ねれば重ねるだけ、月日の過ぎるのは早く感じるもの。そこに主観的な1年の長さの“違い”が生じているわけ。
よって、50歳にとっての10年と5歳児にとっての1年は、年月の比重でみれば同等だとする考えかたです。
で、このジャネーの法則でいくと人間は主観的には20歳の時点で人生の半分、つまりは折り返し地点を過ぎたことになる。さすがにこれは早過ぎと思いたいんだけど、現に20代も後半になると年々、時間が経つのが早く感じませんか?
人生100年時代、単純計算すれば折り返し地点は50歳となりますが、時間の密度は若いころとはだいぶ違ってくるもの。こればかりは、もう認めざるを得ないかもしれませんね。
さて、あらためて1年の折り返しの日の今日。みなさんはどう過ごされる予定ですか?
上半期から下半期へ——。
元旦に立てた目標はどのくらい達成できているでしょう。目標達成にはスタート日が重要だったりするそうですから、あらためて今日からスタートでいってみてはいかがですか?