米・オクラホマを混乱から救った「漆黒の聖母」の正体
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
世界ではじめて「パーキングメーター」が設置された日
すみません......タイトル、少し煽りすぎかもしれませんね。
でも、この発明がなければ、今も世界の至るところで混乱が巻き起こっていたであろうほどのソリューションが、88年前(1935年)の今日、誕生しました。
その革新的な発明とは「パーキングメーター」──その名も「ブラックマリア(黒き聖母)」。
世界ではじめてパーキングメーターが設置されたのは、アメリカ中西部の都市・オクラホマシティ。長年続く交通渋滞と不安定な地域の治安問題を解決するには“路上駐車”の解消が有効と考えた自治体からの依頼により、「オクラホマ州立大学」や時計メーカーなどが共同で開発した世界初のパーキングメーターは、結果、さまざまな恩恵を地域に与えたといいます。
交通渋滞が圧倒的に緩和されただけでなく、1時間1セント(現在のレートで1.3円ほど)のメーターマネーと違反者から徴収される罰金(20ドル)で市の財源は潤い、さらに治安も含む街の浄化が進んだことで不動産の評価も急上昇。
まさに街を混乱から解放する聖母となったのでした。
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