受粉媒介者の代わりになり得る「風と光の力で飛ぶロボット」

フィンランドのタンペレ大学の研究チームが、風と光の力を利用して空を飛ぶことができるロボットを開発した。

このロボット、なんとミツバチなどの受粉媒介者の代わりになる可能性があるらしい。

研究の背景は、自然界における受粉媒介者の数が減ってしまっていること。

生態系において彼らの役割は非常に重要であり、もしこのまま数が減ってしまうと、食糧生産や生物多様性に問題が生まれ、回り回って人間に悪影響を与えることになってしまう……。

だから、研究者たちは受粉媒介者の代わりになるロボットを開発したのだ。

ロボットの素材には液晶エラストマーを採用しており、これは光や温度などの刺激を受けると、配列が変わる特性をもっている。この特性によりロボットが風の力で飛び立った後に風の受け方をコントロールでき、より長い距離を移動できるようになるそう。

ただし、研究者たちはまだ多くの改善点が残っていることも明らかにしている。

着陸場所を正確にコントロールする方法やロボットに生分解性をもたせる方法などがまだ解決されていないとのこと。

まだ改善は必要とのことだが、このロボットが人間の生活を支える可能性も大いにありそうだ。

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