【“観覧”注意】豹変した「プーさん」ついに映画化
アメリカの著作権法では、古い作品は公表から95年で著作権が消滅するという事実をご存知だろうか?
この度、“くまのプーさん”で有名な人気ディズニーキャラクター「プー」の著作権が切れたことで、去年より映画化が噂されていた実写版のホラー映画『ウイニー・ザ・プー:ブラッド・アンド・ハニー』がついに現実となり、全米で公開された。
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奇想天外な本作のあらすじをすこしだけご紹介。
プーさんシリーズに登場する心優しき少年「ロビン(クリストファー・ロビン)」は、大学に進学。置き去りにされたプーたちは、どうにか生き残ろうと友人のロバのぬいぐるみ「イーヨー」を食べてしまったことで殺人に目覚めてしまう……という何とも悲しい設定。原作『くまのプーさん』のその後を描いたストーリーだということだが……。
ベースとなる設定は変わらないものの、登場する殺人鬼プーには、もはやあの頃の愛らしい面影はほとんどない。小さく可愛らしかったブタのぬいぐるみ「ピグレット」は巨大化し、牙まで生えている始末。
とまあ、なんとも衝撃的な作品に対する期待はそこそこのようで、4週間の米興行収入予想もわずか900万ドル(約12億3000万円)と大ヒットは見込まれていないらしい。原作プーのファンやディズニー好きからすれば、いい迷惑という話だろうから無理もない……と思ったのも束の間、メキシコでのプレミア以降、100万ドルを稼ぎだしたようだ。
ところで、あのミッキーとミニーも今年、デビュー95周年を迎え著作権切れとなるようだ。その“Xデー”に関して、ディズニー側はコメントを控えている。
いつまでも皆に愛されるキャラクターであり続けてほしいものだ──。
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