いま、美容業界が注目する「テックフォーワード メイクアップ」

ユーザーエクスペリエンスを向上させる
「テックフォーワード メイクアップ」とは?

「テックフォワード メイクアップ(Tech-Forward Makeup)」とは、積極的にテクノロジーを活用して開発した美容製品のこと。明確な定義はないが、人工知能(AI)や拡張現実(AR)などを駆使して、ユーザーエクスペリエンスの向上を目的としているケースが多い。

これにより、消費者の隠れたニーズや時代によって移り変わるニーズに対して柔軟に応えられるようになると美容業界は見ているようだ。

インクルーシブな美の実現を叶えた
「ロレアル」の挑戦

テックフォーワード メイクアップにおいて先端を行く企業のひとつに世界最大の化粧品会社「ロレアル(L’Oréal)」がある。彼らの事例を紹介しよう。

2023年初頭、同社初となるビューティー・テクノロジー・デバイス「HAPTA」がリリースされた。手や腕の不自由な人でも自在にリップを塗れるようになるためのデバイスで、内蔵されたリアルタイムセンサーにより、リップを塗りやすい角度や位置に調整できるようにしたもの。

メイクアップを包括的なものにし、誰でも平等に美を手に入れられる世界を目指し開発された「HAPTA」だが、将来的には他のメイクにも応用する予定だという。

美容の世界観をメタバースで追体験
「エスティ ローダー」の試み

また、2022年春に「エスティ ローダー(ESTÉE LAUDER)」がイーサリアムブロックチェーンをベースにしたメタバース構想のブロックチェーンゲーム『ディセントラランド』のメタバースで開催された「メタバース・ファッション・ウィーク」にビューティー・パートナーとして参加したことも記憶に新しい。

メタバースを「美容のストーリーを体験する新しい方法」と捉えた同社は、ブランドの看板商品でありベストセラー美容液「アドバンス ナイト リペア」から着想を得たオリジナルのNFTウェアラブルを展開しファッション・ウィークを盛り上げた。

まとめ

AI技術に限らずテクノロジー全盛の時代において、差別化とユーザーエクスペリエンスでしのぎを削る美容業界。そこに、新たに登場した先進技術を取り入れた化粧品。事例を並べてみれば、メーカー視点から脱却し、いかにユーザーに寄り添った商品開発を実現しているかが成功の分岐点となっているように思われる。

消費者の課題を把握し、それを解決に導くサポートにテクノロジーを活用している商品こそが「テックフォーワード メイクアップ(Tech-Forward Makeup)」。こう表現してもいいのかもしれない。各社の今後の動向に注目だ。

Top image: © MONOPOLY919/Shutterstock.com
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。