なぜそこに?……エジプトの砂漠で「史上最小の〇〇」発見

先日、「史上もっとも重い可能性があるクジラの化石が発見された」と湧いたばかりだが、今度は「史上もっとも小さいクジラの化石」が発見された。

なんとも“クジラッシュ”な状況だが、その「小さいクジラ」とは一体どんな動物なのか──。

© Egypt Today Magazin / X

推定される体長は約2.5m、体重は約187kg。

怒ったイルカのようにこの見えるこの生物こそ、バシロサウルス科のクジラの中で最小型の種と考えられている「タトセトゥスレヤネンシス」。

今回、頭蓋骨、顎、歯、椎骨の断片化石が発見されたのは、エジプトの西方砂漠。ん?クジラが砂漠に?と思うかもしれないが、実はこの場所、56,000~34,000万年前までは海の底だったらしく、これまでにもバシロサウルス科の化石が多数出土しているんだとか。

さらに、動物は温暖化に対応するために体のサイズを小さくするという研究結果から、サイズが「史上最小」であるのは、約4100万年前の温暖化極大期の影響であるという推測も。

……ということは、私たち人間のサイズもどんどん小さくなるのかも?

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