わたし史上いちばん贅沢な「ワンナイトラブ」でした。だけど…… ——デジタル時代のラブ・ストーリーズ

いつだって、“出会い”にはドラマがあるもの。

デジタル時代のラブ・ストーリーズ(略して「デジラブ」)では、みんなの「マッチングアプリ体験談」を本音で語ってもらいました。

今回は、叙々苑に高級ホテル……自分史上いちばん贅沢なワンナイトラブを経験したという東京都在住Sさん(29歳/女性)のお話。

やっぱり恋愛のリアルって、おもしろい!

※本記事は読者の方からいただいたエピソードをもとに作成しています。

叙々苑、行きませんか?

アプリは、彼氏できたらラッキーってくらいの軽い気持ちで使っています。

そこで最近スーパーライクをくれた人がいたんです。

年は10歳上、映像制作会社の経営者──そんな肩書きと、フィルムカメラで撮ったかのような雰囲気のあるプロフィール写真に魅力を感じて、わたしもライクをしました。

最初に来たメッセージはこう。

「叙々苑、行きませんか?」

そんなの、行きたいに決まってますよね。焼肉なんていつでも食べたいじゃないですか。

すぐに会う予定が決まりました。

 

でも、約束していた前日の夜に突然連絡が来たんです。

「今から会えない?顔合わせみたいな感じで」

叙々苑行くのに顔合わせって必要?不思議には思ったんですが……ちょうど暇だったし、車で迎えに来てくれると言うので、そうすることにしました。

なんとなく
予想はしていたけど……

実際に会ったその人はプロフィール写真とほとんどギャップがなく、付け加えるなら低音ボイスがかっこいい。“THE・大人の男”って感じ。

ドライブしながら趣味や仕事のはなしをざっくばらんに楽しんでいました。

そのときです。

「ホテル行かない?」と。

まぁ、なんとなく予想はしていたんですけど。だからって簡単にOKするわけにはいかないし(行くとしても叙々苑のあとがいい……)、断りますよね。

でも、その人も引き下がらず、どんどん流されて……。最終的には、「行き先はラブホでもビジホでもなく高級ホテルだから」という話に「それなら……」と。

結局、行くことになりました。

え?そこだけ隠すの?

夜中にチェックインする高級ホテルなんて、非日常でかなりドキドキ。

ルームサービスでワインとおつまみを届けてもらい、ほろ酔い気分でお喋りしていると、はじまりますよね。それはいいんです。

ただ、お互い全裸になっていちばん盛り上がってきたタイミングで、ひと言。

「靴下履はいてほしい」

「靴下?」

やっぱり靴下でした。

今ここで?え?そこだけ隠すの?いろいろツッコミを入れたくなりましたが。心の内に留めて素直に受け入れました。

といはえ、いい感じのムードを中断して、一度脱いだ靴下をわざわざ拾ってはく自分の姿を客観視してしまい、複雑な気持ちになりつつも……。

それ以外に変わった性癖はなく、お互い気持ち良くなっておしまい。

すぐに靴下を脱いで、その日は寝ました。

とても贅沢なワンナイトでした

翌日の朝もいちゃいちゃしたんですが、また盛り上がってきたところで「靴下はいてほしい」と。

2回目ともなるとスムーズに応えることができましたね。

ホテルを出てそのまま1日デート。そして夜、ようやく叙々苑にこぎつけました。

お肉、もちろんおいしかったです。

ただ、靴下のことがどうしても忘れられず、なんだかずっと気まずさを感じていて。

結局、それ以来会っていませんが……とても贅沢なワンナイトでした。

 

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