会えたら○○しよう。私たちが交わした「はじめての約束」——デジタル時代のラブ・ストーリーズ
いつだって、“出会い”にはドラマがあるもの。
デジタル時代のラブ・ストーリーズ(略して「デジラブ」)では、みんなの「マッチングアプリ体験談」を本音で語ってもらいました。
今回は、会う前から両想いだった彼と、ある約束をして初デートに臨んだというしじみさん(22歳/女性)のお話。
やっぱり恋愛のリアルって、おもしろい!
だから本当は
もっと早く会いたかった
「大学生なの?かわいいね!」
「今日の夜、空いてる?」
マッチ相手から最初に来るメッセージは総じてこうなのに、彼は違ったんです。
「俺も〇〇〇が好きだから、ビックリした!」
マニアックなわたしのアンセムを知ってる人がいるんだ!という嬉しさと、定型文じゃないメッセージに新鮮さを感じて、すぐに返信。
さっぱりとした短髪にストリート系のファッションでぱっと見クール。かと思いきや話すとキュートなやわらかい雰囲気で、打ち解けるまでに時間はかかりませんでした。
だから本当はもっと早く会いたかった。
でも、お互い大学にインターンにと忙しい生活でなかなか予定が合わず。
そのもどかしさを埋めるかのように連絡はこまめに取り合い、そして、日に日に惹かれ合っていきました。
写真で何度も見ていた
あの姿が……!
念願の初デートは、マッチして1ヶ月以上経ってから。
直前に美容院でかわいくセットしてもらい、ドキドキしながら原宿駅で彼を待っていました。
しばらくすると、わたしの方へ躊躇いなく歩いてくる写真で何度も見ていたあの姿を発見。
あ、え……!どんどん近づいてくる、わ、やだ、恥ずかしい……!
取り乱しているともう目の前に。声をかけられたけど、顔を直視できずそっぽを向いちゃって(笑)。
そんなわたしの肩を彼はやさしく撫でてくれてたんです。で、ゆっくり前を向くと、やさしい笑みを浮かべていて……おかげで緊張がすこしほぐれたような気がしました。
わたしの心は
とろけちゃったのでした
代々木公園を散歩していたら、デッサンが得意な彼が似顔絵を描かせてほしいと。
わたしをまっすぐに見つめてきたんです。
目から口へ、口から鼻へ。こまかな視線の動きにすごくキュンキュンしたし、「声がかわいい」とか「ヘアスタイルが素敵」とかたくさん褒められて……それはもうとろけそうなほど甘い時間でした。
完成した絵はプレゼントしてもらい、暗くなってきたので帰ることに。楽しくお喋りしながら駅へ向かっていると、一旦ほぐれていた緊張感がまたふつふつと。
だって、ようやくデートの日程が決まった時に「会えたらハグしよう」と約束していたから──。
原宿駅で肩を撫でられた流れで、来るかな?と思ったけど。代々木公園でもそんな素振りはなかったし。いつかな、このままバイバイかな……なんてグルグル考えちゃって。
でも、ちゃんと覚えてくれてました。
お別れする時にちょっとぎこちなくギューーーーーっと。気持ちのこもった力強くて長いハグで、とうとうわたしの心はとろけちゃったのでした。
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