ミニマリストな建築家の部屋にあった、たった「3つのモノ」——デジタル時代のラブ・ストーリーズ

いつだって、“出会い”にはドラマがあるもの。

デジタル時代のラブ・ストーリーズ(略して「デジラブ」)では、みんなの「マッチングアプリ体験談」を本音で語ってもらいました。

今回は、顔はタイプだったし意気投合もしたけど、その彼の家が衝撃的だったんです……という東京都在住マイクラウト酢漬けちゃん(25歳/女性)のお話。

やっぱり恋愛のリアルって、おもしろい!

※本記事は読者の方からいただいたエピソードをもとに作成しています。

写真で見るより
はるかにカワイイ……!

マッチしてから途切れることなく、心地よいスピード感で楽しくメッセージをやり取りしていた彼。

とんとん拍子で会う約束に至り、ドタキャン常習犯なわたしだけど珍しくその日を楽しみにしていました。

そして当日。

待ち合わせ場所のビールバーに現れたのは……プロフィール写真よりもはるかにカワイイ顔の本人でした。

嬉しいことに初対面とは思えないくらい会話は盛り上がり、その勢いで彼が行きつけだという2軒目のバーへ。

ますます意気投合し、久しぶりにスマホを見たときにはもう終電の時間を過ぎていて。

そのタイミングで彼から「家でもっと話そうよ」との提案。

まだまだ一緒にいたいことは確かでしたが、家に行くのはもったいぶってしまい。

なので、「クラブに行こう」と言いました。

ずっとイチャイチャタイム
からの始発で彼の家へ

クラブでは終始イチャイチャしていました(笑)。

お店が閉店する時間になり、次なる提案が。

「さて、どうする?僕の家にくる?」

断る理由なんてありません。仲良く始発電車に乗り込み、いざ!

そういえば建築家って言ってたな……。
インテリアにもこだわりがあるんだろうな……。

淡い期待を膨らませつつ、最寄り駅からさらに10分ほど歩いて到着。

そこは……なんとびっくり、ツタが絡まった薄暗くて幸薄そうなアパートだったんです。

なにここ?
本当にここで生活してる?

「家は……どこ?」

念のため聞いてみました。でも、やっぱりそこでした。

帰りたい気持ちを必死で押し殺し、2階にある彼の部屋へ。

「さあ、入って。welcome to my home」

welcomeな雰囲気の家じゃまったくないけど……と戸惑いながら入ると、そこには何も……ない?

いや、正確にはあるんです。でも、マットレス、どでかい机、PC、この3つだけ。

頭の中は大混乱。

「なにここ?」
「本当に生活してる?」
「食器は?」
「ご飯はどうしてる?」

立て続けにいろんなことを聞いたんですが、「モノが多いのが嫌いなんだ」の一点張り。ミニマリストを越えて、無の中で生きているような感じでした。

気持ちを落ち着かせ、その超殺風景な部屋で、彼の三種の神器のひとつであるPCで韓国ホラーを鑑賞。

もちろん、セックスも済ませました。

 

その後しばらくは、あの部屋が一体何に使われているのか猜疑心でいっぱいでした。でも、人には人の暮らしがあるという考えに至り、今ではよき思い出に。

あ、彼とはいい友だちです。

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Top image: © iStock.com/Wako Megumi
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