日本人と「3」にまつわるエトセトラ
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
三の日
突然ですが、三種の神器を言えますか……?
八咫の鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)です。
日本三景といえば、松島、宮島、天橋立
日本三霊山といえば、富士山、白山、立山
三名園は、兼六園、後楽園、偕楽園
三大祭は、祇園祭、天神祭、神田祭
ほかにも三大花街、三大温泉、三大珍味に三大美人、御三家なんてのもあります。
とまあ、こんな具合にとにかく日本人は「三大〇〇」がお好きなようで、いにしえよりありとあらゆる森羅万象が日本を代表する三大〇〇として選定されてきました。
じゃあ、これ日本に限った話かといえばさにあらずで、やはり世界の国々にも3つのものを象徴する「三大〇〇」が存在するようです。
いつ誰が言い始めたのかまではわかりませんが、よく聞くところでは火薬、羅針盤、活版印刷の「世界三大発明」だったり、フランス、トルコ、中華料理の「世界三大料理」、イグアス、ナイアガラ、ヴィクトリアの「世界三大瀑布」なんてのもありますよね。
アメリカでは三大自動車メーカー、三大テレビ局など、その分野を象徴する企業を挙げることが多いようです。
では、なぜ「3」なのでしょう?
諸説ありますが、人間は3つのものを並べると、そこにある種の安定性やまとまり感を抱く傾向があるとかないとか。
3本の線分で図形が安定するように、落ち着きや安定をそこに見出すがゆえ。かどうかは、本当のところ定かではありませんが、少なくとも「3」という数字が秘める不思議な魅力をどこかで感じているのかもしれません。
「三大〇〇」に限らず「石の上にも三年」、「三度目の正直」、「早起きは三文の徳」など、私たち日本人のアイデンティティのなかで「3」はつねに存在感を示す数字なんじゃないでしょうか。
3が重なる今日、あらためて意識してみると、世の中「3」の選択肢がここあそこに。和食、洋食、中華、さぁて今日のお昼は何にしようかな?