新薬の新たなテスト方法が、動物実験に終止符を打つ可能性

動物実験は、倫理的な理由などから反対の声も多い。そんな動物実験の代替となる可能性を秘めた5種類の新薬テスト方法が、科学誌『Science』に掲載された。

Organoids

1つ目は「Organoids」で、幹細胞の培養物らしい。心臓や肺などを模倣したもので、薬剤のスクリーニング(候補となる薬剤のなかから効果が見込めるものを選別する実験)に使えるそうだ。

Organ-on-a-chip

2つ目は、「Organ-on-a-chip」。デバイスに細胞が並べられており、臓器の構造や生理機能が反映されるとのこと。

生物学的に適切な状態になるようにデバイスをつなぎ合わせると、臓器システムや人体のシステムを作成できるんだそう。

Human tissue

「Human tissue」は文字通り人間の生体組織で、この方法を使えばより正確な研究ができる可能性が高まるらしい。

動物モデルでは対応できないレベルの実験をすることで、精密医療の発展が期待できるそうだ。

Phase 0 clinical trials

「Phase 0 clinical trials」は、治療できるレベルに満たない治験薬を被験者に投与する方法らしい。

低用量ながら、薬の潜在的な毒性と有効性についてのデータを得られる可能性があるんだそう。

Digital twins

最後は、「Digital twins」という方法。患者の記録や臨床試験データなどをコンピューターに機械学習させてモデルを生成し、治験に対する反応を予測するんだそう。つまり、デジタル上のモデルで新薬のテストをするというわけだ。

この方法が確立されれば、動物実験はもちろんヒトを対象とした臨床試験の縮小にもつながる可能性があるという。

動物実験は倫理的な面で問題視されていることに加えて、薬を人間に投与した場合の影響を正確に予測できないケースがある点も懸念されているそうだ。

今回の新薬テスト方法が、動物と人間の両方にとってメリットとなることを願うばかりだ。

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