4億年前の絶滅生物が「人工生命」として蘇生。実体はロボットだった

かつて絶滅した古代海洋生物が、5億年の時を超えて令和の時代に蘇る──?

未知なる生物を現代の技術で解明する、新たな研究が進行中だ。

この記事の要点

・4億5000万年前の海洋生物を再現したソフトロボットが、絶滅生物の動きを理解するための手がかりを提供。

・3Dプリントとポリマーを組み合わせて、「Pleurocystid」と呼ばれる棘皮動物のロボットが作られた。

・古生物バイオニクスの分野で、さらなる絶滅生物の再現を目指す研究が進行中。

約4億5000万年前に絶滅した海洋生物が、ソフトロボットになって再生された。このロボットが模しているのは、「Pleurocystid」と呼ばれる棘皮動物。ヒトデやウニの仲間とされる、古代生物だ。

研究者たちは、この生き物の動きを再現するために、化石の証拠を基に3Dプリントとポリマー(高分子の有機化合物)を組み合わせてロボットを製作。これにより、筋肉質で柔軟性のある脚を再現することに成功した。

© TikTok/fossiltok

彼らは、この脚が生物の動きにおいて重要な役割を果たしていたことを確認。海底を移動する際に、脚の動きは不可欠であったことを突き止めたそう。

さらに脚が長くなるほど、移動の速度を上げることができることも明らかになったという。

このロボットは、古生物学とバイオニクスを組み合わせた新しい研究分野「古生物バイオニクス」の一環として開発された。この分野の目的は、柔軟な素材を用いるロボット工学を駆使して、絶滅した生物を再現し、進化に導いた生物力学的要因についての理解を深めることにある。

研究者たちは今回の成功を踏まえ、さらに多くの絶滅生物を再現する計画だという。

共著者のPhil LeDuc教授は「約5億年前に存在した生物を蘇らせること自体もだが、そこから何か学べると考えると本当にワクワクしてくるよ」と述べている。

絶滅した生き物の姿を再現してくれる最新のロボット工学が、まるで私たちをタイムマシーンに乗せるかのように、過去の世界を見せてくれそうだ。

※本記事はGeneraitve AIを一部活用して制作しております。

参照元: IFLScience
Top image: © iStock.com/Devrimb
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