相次ぐ山火事で、PM2.5濃度が「逆戻り」状態。大気汚染への取り組みが台無しに……

9月20日、スタンフォード大学は、数十年間の進展が続けられていたアメリカにおける大気クリーン化への取り組みが、近年の森林火災によって逆戻りしていることを明らかにした。

大気品質に悪影響を及ぼすPM2.5を全米各地に広げ、35の州でその被害が拡大しているというのだ。

環境保護庁のデータによると、2000年から2016年にかけて、PM2.5のレベルは低下していたそう。しかし、2016年から2020年までの間に、歴史的な火災の影響によって、大半の地域で成果が停滞、さらにはマイナスになったという。

『Nature』誌は「山火事の煙は、米国本土のほぼ4分の3の州」でPM2.5の濃度に影響を与えており、「これまでの数十年にわたる進歩の約25%を台無しにしている」と報告している。

山火事の煙が原因で街がオレンジ色に染まった映像は、かなり衝撃的。

その影響を誰もが目に見える形で実感することとなりましたが、今回は数字にも示され、深刻さがさらに浮き彫りに……

ほぼ毎年のようにニュースになる山火事、その被害や影響が少しでも小さくなることを願うばかりです。

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