出生率の低下に「大気汚染」が影響している?【コペンハーゲン大学】
2021年12月15日、「コペンハーゲン大学」の教授・Niels E. Skakkebæk氏らにより、出生率の低下は大気汚染が一因となっている可能性があると記載された論文が公開された。
気をつけておきたいのは、彼らは出生率の低下は文化的側面や経済的側面などさまざまな要因が影響しているため、ひとつの事象だけでは語りきれないと前置きしていること。
そのうえで、デンマークで工業化が進んだ時期と出生率が低下し始めた時期がリンクしていると指摘。化石燃料を使用した際に発生する汚染物質が、人間の生殖機能に悪影響を与えていると仮説を立てている。
大気汚染だけで人口が減っていると考えてしまうのは危険だが、現代の経済活動などの弊害はこのようなところにも出てくる可能性があることを知るのは、価値がありそうだ。
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