仏ティーンエイジャーに人気の電子タバコが禁止に。「煙のない世代」への第一歩か

フランスの街を歩いていると、よくふわっと空気中を舞う甘〜い香りが漂ってくる。その正体は、使い捨て電子タバコ「Puff(パフ)」だ。

ストロベリーやスイカ、チョコレートといったフレーバーとポップなデザインが特徴的で、2021年フランス市場への参入後、若者を中心に人気を博してきた。

しかし最近、危険なイメージと結びつきにくいパフが、10代の若者たちにとってニコチン中毒への入り口になっているという問題が顕在化。

そしてついに12月上旬の議会で、この電子タバコを禁止する条文が全会一致で採択されたようだ。早ければ今年9月にも、正式に施行されるという。

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ティーンたちのパフ事情

反タバコ団体『Alliance Contre le Tabac』がフランスの13〜16歳の若者を対象に実施した調査によると、未成年の15%がすでにパフを使用したことがあると回答。さらに4人に1人が、このタバコを手に入れるのは簡単だと感じているという。

フランスの喫煙開始年齢は18歳。もちろん店側は未成年にタバコを販売することはできない。しかし実際には、より早い時期に喫煙を始めてしまう若者が少なくないようだ。

また彼らの約半数が、周囲にすでに経験した人がいたという理由でパフを試しており、82%は他のタバコよりも「最先端でクール」と感じているという結果も。

パフは、友人や知人との交流の場で形成される一種の流行であり、若者の好奇心をくすぐる魅力的なアイテムといえよう。

「非喫煙世代」が生まれる?

こうした喫煙に対する楽観的なイメージを憂慮し、現在フランスではタバコ全般の規制に向けた動きがかなり顕著だ。

つい先日も、ビーチや公園での喫煙禁止やタバコ価格の値上げが発表されたばかり。

近隣英国でも、喫煙可能とする年齢を毎年1歳ずつ引き上げる“タバコ購入の全面禁止”に向けた措置が提案された。計画通り進めば、2040年にもほぼ全ての若年層の喫煙が認められなくなるそう。

史上初の「煙のない世代」を生み出そうとしているのだ。

また、ベルギーやアイルランドなど欧州を中心に、ニュージーランドやオーストラリアでも、増税や電子タバコの禁止に向けた取り組みが進められている。

愛煙家にとっては喜び難いニュースの連続であろう。しかし、タバコを経験したことのない若者が病気のリスクやニコチン依存から解放されるという点では、非喫煙世代の誕生を願うべきなのかもしれない。

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