「ニコチンは悪くない!」イギリスで巻き起こった議論の背景に、電子タバコ人気アリ!?

人により程度は異なりますが、ニコチンにより喫煙への依存が生じます。

言わんやタバコの箱に書かれている警告表示である。この文章の意味をじっくり考えたことがある人は少ないはずだ。丁寧に読み説いてみると、ニコチン自体に害があるわけではなく、「喫煙への依存が生じさせる」ことが問題とも取れないだろうか。

今、イギリスでニコチンに関する議論が活発だ。論点は、ずばり「ニコチンは体に悪いか、否か」。
ごくごく一般的な立ち位置でいえばニコチンは有毒だろう。中毒性があるこの物質は、しばしば喫煙と同義語として捉えられている。一方、興味深いのは擁護派の意見だ。

有害なのは、ニコチンではなく
喫煙行為&タール!?

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今年5月にロイターに掲載された記事によると、彼らの主張は、精神科医マイク・ラッセル氏が約40年前に説いた「ニコチンを求めてタバコを吸い、タールによって死亡する」という見解がもとになっているという。つまり、体に害を及ぼすのは、喫煙行為やタールであり、ニコチンそのものではないというわけだ。

現に、ニコチンが人体に及ぼす“好影響”についての研究は数多くなされている。同記事内では、アルツハイマー病の予防のほか、パーキンソン病や注意欠陥多動性障がい(ADHD)の症状緩和についての研究が行われていることも伝えている。ニコチンは、依存性があるだけでなく、心拍数上昇や感覚情報処理機能の向上といった機能を持つ物質だというのだ。

健康志向のVAPE愛用者
「タールが発生しないから」

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もちろん、ニコチンがそれらの病気の特効薬として認められたわけではないが、すでに商品やサービスというかたちでは、ニコチンは市民権を得つつある。
例えば、ニコチンガムやパッチといった禁煙グッズは、ニコチンの依存症自体は(ある程度)許容し、喫煙によって摂取されるタールを排除するというスタンスで開発された商品である。

近年欧米でブームを通り越して定着しつつある、VAPEこと電子タバコも同様のカテゴリに入るだろう。VAPEは燃焼によって有害なタールが発生することはない。出るのはVAPORと呼ばれる水蒸気のみだ。意外かもしれないが、健康志向の人のなかにも、VAPEの愛用者が珍しくない。「タールが発生しない分、気軽に楽しめる」というのだ。そもそも、イギリスでニコチン議論が巻き起こった背景には、当地でのVAPE人気も関係している。
実際、電子タバコと同様に、タールのない「スヌース」という嗅ぎタバコ愛用者の多いスウェーデンでは、喫煙によって引き起こされる肺がんや心臓疾患の発生率がヨーロッパでもっとも低いという調査結果もあるという。

もちろん、これらの情報をもってニコチンと人体の関係に白黒をつけることはできない。が、日本よりも禁煙が進んだ欧米において、こういった議論が起こっているというのは、とても興味深い事実だ。

Reference : REUTERS

サンフランシスコ市議会は、市内で電子タバコの販売を禁止する条例を可決。市長も署名する意向を示しており、成立すればアメリカの主要都市では初めての試みとなる。
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