いま、「城泊」がおもしろい!
築城400周年を記念し、2022年に大規模改修を行った広島県福山市の福山城。その天守閣および城内の施設・文化財を活用した宿泊体験事業「城泊」が、2024年6月よりスタートする。
これ、たんに“城に泊まれる”だけではない。
本プログラムでは、筋鉄御門から入城、閉館後に天守最上階を貸し切った生演奏、普段は見学することができない伏見櫓の特別公開など、城全体を活用した体験が提供されるらしい。
ちなみに、全容は以下の通り。
(例)1泊2日の場合
<1日目>
・殿様衣裳に着替えての記念撮影
・重要文化財 筋鉄御門からの入城体験
・月見櫓で福山の地産地消を愉しむディナー 饗応料理
・天守最上階での生演奏と美酒を堪能
<2日目>
・福寿会館での朝食
・天守を望む庭園でコーヒータイム
※以上はプログラムの一例です。今後変更の可能性あり。
©バリューマネジメント株式会社
浴室は初代藩主水野勝成が使用したと伝えられる「御湯殿」を活用。当時は蒸し風呂だったとされるスペースをサウナ付きの設備に改修予定というが、肩まで湯に浸かれば、往年の一国一城の主と気分がシンクロするかもしれない。
どうやら、国内外の歴史・文化に造詣が深い高単価旅行者層をターゲットとしるようで、体験料は1泊2名2食付きで約132万円となかなかに高嶺の花。
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ところで、「城・社寺を見る文化財から『使う文化財』へ!」というコンセプトのもと、観光庁から始まった観光振興を目的とする同プロジェクト。全国に城泊事業の補助金活動支援地域を公募したところ、福山城を含めた7城が手を挙げたという。
福山城での城泊プログラムに関する続報は運営会社のウェブサイトからチェック。
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