嫌いな食べ物は、他者が決めている可能性【研究結果】
嫌いな食べ物は、じつは自分の周りにいる人が決めているかもしれないらしい。
「アストン大学」の研究者は、200人超の若い女性を対象に実験を実施。生のブロッコリーを食べる成人のビデオを見せ、参加者のブロッコリーの好みにどのような影響を与えるか観察したそうだ。
ビデオに登場するモデルは、ブロッコリーを食べている間「ポジティブ(笑顔)」「ニュートラル」「ネガティブ(不味いと感じている顔)」という3つの表情を見せたらしい。その結果、「ネガティブ」な表情のモデルを見た参加者のブロッコリーに対する好感度は、大きく低下したんだそう。
これは、嫌そうに食べている人を見ることで、美味しくないものや有害なものを本能的に避けようとしていると考えられるとのこと。
ちなみに、従来の研究では、結果がポジティブだと思われる場合は行動が模倣される傾向にあるとされているらしい。しかし、今回の実験ではネガティブのみが影響を及ぼしており、ブロッコリーを笑顔で食べるモデルを見ても好感度はあまり変化しなかったという。
なお、今回の実験は条件を「ブロッコリーを食べる成人の映像を若い女性に見せる」に絞っているため、性別や年齢が変わると違った結果となる可能性があるとのこと。
ただ、食べ物の好き嫌いは、もしかしたら子どもの頃に目にした親の食行動の影響なのかもしれない——。
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