Z世代は常に携帯を「おやすみモード」に設定している
携帯に通知が届くと集中力が妨げられるのは、多くの人が経験しているだろう。
さらに、仕事の連絡には即座に返信しなければいけないプレッシャーもあるし、スナップアプリ「BeReal」によって時間制限に追われる感覚を覚えている人もいるかもしれない。
オンライン疲れが原因で「ガラケー返り」する人もいるほどだが、デジタルネイティブたるZ世代は、意外にもスマホと健全な付き合い方をしているようだ。
最近、彼らの間で広がっているのは、携帯を常に“お休みモード”に設定するという対策。それは、「日常の平和を保ち、今この瞬間を生きるため」。
TikTokでは、お休みモード=Do Not Disturbを略した「#DND」あるいは「#DND24/7」というハッシュタグとともに、通知オフのメリットを語るZ世代の投稿が見受けられる。
「私って"おやすみモード”系女子なの」
日常で何気なく受け取るランダムな通知は、想像以上に進捗を業務を妨げるという研究結果も出ている。
カリフォルニア大学アーバイン校の研究では、ほとんどの労働者が通知を確認するため作業を中断してから業務に戻るまでに、平均して約23分かかることが判明した。
この研究結果に驚きはしないだろう。きっと多くの人が携帯によるディストラクションを経験したことがあるはずだ。
そんな状況下で、仕事や勉強、そして自分の日常に集中するためにも、Z世代はスマホとの向き合い方を模索して生きている。
『Huffpost』の記者Brittany Wong氏は彼女の記事の中で、Z世代が携帯を24時間、毎日「おやすみモード」に設定していることを「禅のようだ」と語っている。
「一日中スマホを触らないというのは、難しいし変わったことのように思えるけれど、(デジタルネイティブたる)Z世代にとっては、スマホを触る時間は常に付きまとう“人生の時間”とも言えるもの。それと向き合って気持ちを整えることは、いわば禅のような感覚なのでしょう。」
スマホでおやすみモードを設定する方法はとても簡単で、Android/iOS問わず、ボタンひとつでON/OFFを切り替えられる。
また、「マインドフルネス」や「ゲーム」モードなど、自分の用途に合わせて通知をカスタマイズすることもできるし、特定のアプリや電話だけ通知を受け取るような設定も可能だ。
現代的なやり方で、Z世代に倣った自分なりの“禅”を実践してみてはいかがだろうか。
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