世界の人々が「ニュースを避ける」理由が判明【調査結果】

世の中で起こっていることを知るためには、ニュースが欠かせない。しかし、そんなニュースを意図的に避ける人が、近年増えているようだ。

ニュースを積極的に避ける人
世界で増加中

英オックスフォード大学「Reuters Institute for the Study of Journalism」が実施した世界的な調査によると、ニュースを積極的に敬遠する人が増えているらしい。47ヵ国の成人9万4943人を対象に調査した結果、「ニュースを頻繁に避ける」「ニュースを時々避ける」と回答した人は全体で39%、2017年の29%から増加したそうだ。

また、ニュース自体に対する関心も低下傾向にあり、「ニュースにとても興味がある」と答えた人の割合は46%とのこと。2017年の63%から、20%近く減少する結果となった。

人々がニュースを敬遠するようになった理由とは?

では、ニュースを意図的に避けるようになった理由はなんなのか?人々の回答を紹介しよう。

「落ち込むから」
「退屈だから」
「次々とニュースが出てくるから」

ウクライナや中東における戦争やパンデミック、政治などに関するニュースを目にして「自分には何もできない」「うんざりする」という状態になり、ニュースを避けるようになったと考えられるそう。

調査を担当したNic Newman氏は「メンタルヘルスを守るため、もしくは自分の人生に集中するためにニュースと距離を置くのは自然なこと」だと述べている。また、ニュースの多さに疲れて敬遠する人もいるようだ。

なお、同調査によるとテレビや印刷物でニュースをチェックする人は、過去10年間で大きく減ったらしい。言うまでもなく、近年はインターネットやSNSがニュースを得る主な手段となりつつある。ウェブを介せば、一度に膨大な量のニュースにアクセスできてしまう。なかには過激な内容のニュースもある。そう考えると、ニュース媒体の変化もまた、ニュースを避ける人を増やしているのかもしれない。

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